硝子色 | 祈月願星

小瓶があったから。
ふと。
命の色素を抽出してみよう、と
思い立ったはよいけれど
命の色を知らないわたし
緋は血の色
祈りは青に似ている
言葉は無限色
心は…。
これらも命であるけれど、
命を形成しているものではないかもしれない
そもそも命とはなんだ?
形も知らない
在処もしらない
まして色なんて。
どうかしていた。
わたしは何を企んでいたのかな。
小瓶のなかには
幸せを一粒詰めておいた
薄紫の甘い粒。
あしたあのこにあげる飴粒。
今日も雨
雨が降るとふらりと出掛ける
雨の好きなわたしは蝸牛みたいだと思う。
わたしの育てている苔の瓶にも
雨を降らせて閉じ込めた。

なんだか増殖している気がする…
移し替える瓶を探さなきゃ

