雷、
地響き。
轟く、咆哮。
目が覚める
朝だ。
仄かに明るい、朝の四時前。
障子越しの朝の幸福。
あぁ、幸せだと噛み締める。
襖、障子、畳に敷き布団。
仄かな残り香、蚊取り線香。

暫くは、近付いてくる雷鳴、閃光に
震え上がりながら隠れていた。
雷は苦手だ。
自然には敵わない。
心底恐ろしいと思う。
どうしようもないもの。
遠退き始めたら、雨の音に心踊り出す
雨だ。雨だ。
蛙か蝸牛のような私。
雨に濡れようが、
簡単に結い上げた髪先から雫が滴ろうが
お構い無しだ。
雨が好き。
何故だか堪らなく好き。
うまく映るだろうか。

微かに光の筋が降りてくる。
霧をこの糸で縫い止めて、
綺麗な羽織にしたい。
着物は桜を抱き込んだ春霞が良い。
山霧
雲が降りてきたようだ。
何を迎えに来たのだろう
哀しい魂でも居たのだろうか。

私のお気に入りの離れの座敷
その縁側
お昼寝したり、本を読んだり、
大切なパンダの写真を撮ったり
物思いに耽ったり。
例えばこんな、、

昨日の蔓延る南瓜は相変わらずだ

昨日の可憐な花もいっそう凛と

一晩で編み上げたレースに
光の粒を飾って誇らしげ

レースの作者は、私が驚かせてしまった。
ごめんなさい、蜘蛛さん。
雨の足跡

私の足跡も、こころなしか
泥濘に軽やか。