The Songs Remain the Same -3ページ目

Cant Buy Me Love, by the Beatles

I'll buy you a diamond ring my friend      欲しければ、ダイアの
if it makes you feel alright          指輪買ってあげるよ。
I'll get you anything my friend       欲しいもの何でも、
if it makes you feel alright        買ってあげるよ。
'Cause I don't care too much for money,お金は、僕にとってなんでもない。
money can't buy me love        お金では、愛は買えない。  

I'll give you all I got to give    僕が持ってるもの、全部あげる
if you say you love me too     僕を愛してるよ言ってくれれば。
I may not have a lot to give     大した物はないけれども、
but what I got I'll give to you   僕はそうしたい。
I don't care too much for money,  お金も、大した事ない
money can't buy me love       お金では、愛は買えない。

Can't buy me love, everybody tells me so 皆もそういう、愛は買えないと。
Can't buy me love, no no no, no   愛はお金では買えない。

Say you don't need no diamond ring  ダイアの指輪なんて要らないと
and I'll be satisfied         言ってくれたら嬉しいな。
Tell me that you want the kind of thing  お金じゃ買えないものが欲しい、
that money just can't buy       と言ってくれたら、嬉しいな。
I don't care too much for money,   お金には縛られない。
money can't buy me love       お金で愛は買えないから。

先日airccさんに読者登録していただき、僕もお返しに氏のブログを拝読させていただきました。正月3日、午前中かけて4か月分のエントリー、すべて「お金」に関し、扱いにくい題目を大胆に、繊細に書かれてるご様子に感激し、僕も11年「お金」を扱う立場にいたもので、ロック的に、一度経済とファイナンスの話をしたいと思います。

人間にとって、一番大切なのは健康じゃないでしょうか。人間の生物活動・機能はすべて「数字」によって管理されています。たとえば、心拍数、血糖値、身長、視力、知能指数・・・・・などなど。そしてこの数字が通常範囲内から脱すると、医者はしかるべき対処・治療でこの数値を元へ戻す助けをします。この数値はなるべく安定していたほうが健康だけど、体調や環境によって変動し、間違いなく明日の僕は、今日の僕より1日分古くなっています。さらに、もし例えば明日僕が事故で死んら、死後硬直で数値は大きく変わってしまいます。ということは、今日の数値と明日の数値が全て同じということは、ありません。僕は無宗教だけど、重要なのは、神によって生死が司られるなか、生きてるうち、人間はこの数値をできるだけいい方向に管理していこうという「集団心理」が、やがて体調も環境もよくしていくという、人の能力だと思います。

経済もまったく同じで、今日現在、私たちは為替(us$103.43, aus$0.7618, euro1.3247....)、株(Topix1143.36, NY10630.78、 Nasdaq2107.86 ドイツdax4255.95...)、さらに国債・社債などの金利相場、鉄・銅・石油などの商品相場、築地のマグロ相場、穀物・・・・・・さらに、マーケットが供給する「人口」、人々の心理を調査する日本銀行短期観測指標(短観)、インフレ率・・・・・・・全てが「数字」によって測られ、われわれ人間は今日現在、「今日現在の数値」の上で社会活動をしています。そしてこの数字は変動し、現在数値の把握が将来予測へつながります。

医療と異なるのは、人の命に関わる医療は国家免許制であり、起業や経営、すなわち「お金」を扱い、米国型競争資本主義システムのなか、自己能力いかんにより、「お金」は生されも殺されもします。医者は心臓が弱い人間に「健康のためマラソンをしなさい」とはいいません。経済も然りで、極論だけど、ファックス機の売れ行きが少なく、将来もあまり見込めないなか、新たにファックス生産工場に投資する人はいません。起業も、投資も、経営も、すべての経済活動は数字が管轄するなかで行われなければなりません。

僕が出だしの10年まえ、アメリカの銀行と日本の銀行の為替取引は、一億円で2日かかりました。富士銀行から日銀に送金され、日銀から米連邦銀行、連邦銀からモルガンへ。現在、1兆でも3秒です。高校時代、NYから日本の彼女に手紙を送ると、エアメールで1週間、返事がくるまで2週間かかりました。現在それも3秒です。すなわち、大阪証券取引場に上場している株は、もしかするとドイツにあったマイナーなニュースに大きく反応することもありえます。それも10年前にくらべ、飛躍的なスピードで反応するでしょう。電子エコノミーはこれらの数値の管理をより正確に、複雑に進化させいます。

僕は本業はロッカーですが、才能がないため、それだけでは食べれません。しかたなくバイトでトレーダー・資産運用をしています。バイトといえど、「お金」を生かす・殺す判断をたびたびする立場にあり、そのお金の背景には、さまざまな人たちの物語がと生きた証があり、いつも自分に言い聞かせるようにしています - ゆめゆめ殺すことはできないと。

お金の歴史は9000年前にさかのぼりますが、我々が知る「お金」、つまり「流通」を促進する「通貨」の歴史はわずか300-400年ほど前からです。太古のメソポタミアにもその形跡はありますが、当時の銀貨は必要なものを全て揃え終えた長者が、「富の象徴」としてもつ機能のほうが「通貨」よりもメインだったと思われます。これは人口の2-3%ほどで、社会の層上から下まで浸透していたわけではありません。現在の北半球と南半球の経済格差、貧富の問題、ユーロ圏での統一経済思想、地球規模で考えると、日本が傾倒する「米国型競争資本主義」は完成からほど遠く、逆に商品として成長・改良する余地は大幅にあると思います。

もともと「経済」の根本思想は、フランス革命にも用いられた自由・平等・友愛の「友愛」です。グローバル社会以前の地域社会の時代、地域では個人の能力そのものが「通貨」でした。「俺がお前の家を造ってあげるから、俺が飲む牛乳5年分造ってくれ」とか、「あなたが編む冬のセーター2枚と羊を交換してくれないか」・・・・このさい、トラブルを未然にふせぐため、地域内の「友愛」(信用)を尊びました。

「友愛」は秘密結社(本当は秘密でもなんでもないんだが・・・)フリー・メーソンも掲げるスローガンです。もともとフリー(free=自由)メーソン(masonary=職人・商人)は2500年ほど前のパレスチナで、北にローマ、東にバビロン・アッシリヤ、南にエジプトという大国3国に挟まれた微妙な立地条件で、どの政治勢力からも束縛を受けない「自由な職人達」の労働ユニオンみたいなものです。フリーメーソンで一番高い階級はアーチ・ローヤル・メーソンもしくはアーチ・メーソナリーといって、アーチ(arch=教会などの天井まで届くアーチ型の柱)をつくる高度な石積み計算ができる職人をトップとしたことに由来します。当時でも「大工」といいました。イエスが「大工」というのは非常に納得できるし、トンカチ片手に椅子をとんとん創るイメージは僕にはありません。ちなみに現在バチカンでも、「アーチ・ビショップ」は高い位です。イエスの言葉で「ローマにはローマの銀貨を、イスラエルにはイスラエルの銀貨を」という有名な言葉があります。ある人に「イスラエルの人はローマに納税するべきでしょうか>」と聞かれたときです。いえすの答えは地域社会へ従いなさい、とこのフリー・メーソンの理念を政治的に宣言しています。メーソンとイエスを結ぶ、古代文章は腐るほどあります。

最近、ロンドン経済大学、シカゴ大学、世界のトップ研究員たちがこの古典思想を現在のシステムに融合する研究発表を、エコノミスト誌、バロンズ誌にだしています。

ここでプチ反省。常日頃からこのブログで、反戦のためアメリカ共和党とそのバック・ボーンである福音プロテスタント教会を僕はボロクソに言ってるけど、今回の津波被害に民間および教会が多くのお金を抽出したと聞き、良きアメリカも残ってると思いました。

ロック的にまとめると、経済は常に変動しており、ご機嫌によっては怒こりっぽい時期もあれば、やさしいときもある。そして常に「トレンド」や「流れ」という人智が制御できなく、ただ殉じるしかないエネルギーが存在するということでしょうか。そして、もしお金を扱う立場にいるならば、全ての能力を120%だしてお金を「生かす」ことが、社会、全体の成長につながる「米国型競争資本主義」(残念ながら)で仕事をする者の責務だと思っています。その能力がない人は株や外貨、起業・経営、に手を出さないのがベストでしょう。それをしなくても人生楽しむ方法はたくさんあります。そして、24年アメリカとヨーロッパで生活し、アメリカの銀行で働いた僕は、どうも現在のシステムはそのシステムを普及する国の「武力」、実際の武力と武力を生産する」企業体によって後押しされてる気がしてなりません。

最後に、ビートルズ歌詞集は永遠不滅な僕のバイブルだけど、現在の日本で、職業ではなく、「愛」を売る人は確実にいるし、「愛」を買う人たちもいっぱいいると思う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



Those Were the Days of our Lives, by Queen

Sometimes I get to feelin          最近、昔の日々へ
I was back in the               トリップすることがある。
old days - long ago             遠く、あんな時代。
When we were kids              皆が、無謀で、
when we were young            若く・・・・
Thing seemed so perfect          無敵に振舞った
you know                   そんな日々。      
The days were endless          一日は永遠に続き、
we were crazy we were young      馬鹿騒ぎの毎日。
The sun was always shinin’       太陽が輝く下で
we just lived for fun            時間はバラ色に輝いていた。
Sometimes it seems like lately      しかし最近、この頃、
I just don’t know              考えることが多い。
The rest of my life’s            残りの人生、
been just a show              道化と感じることがある。

Those were the days            僕たちの人生の大切な、
of our lives                  あの日々。
The bad things in life            不安や恐怖は
were so few                  限りなく少なかった。
Those days are all gone          しかし、過の日々は過ぎ去り、
now but one thing is true         今、真実は永遠となる。。
When I look and I find           なにも迷うことなどない。
I still love you                君を愛している。

You can’t turn back the clock      時間は戻せない、
you can’t turn back the tide       海の潮も変えることはできない、
Ain’t that a shame             宇宙のルールさ・・・
I’d like to go back one time        願いが叶うなら、時間の旅に
on a roller coaster ride          絶叫して、戻ってみたい。
When life was just a game        あの頃の一ページに。
No use in sitting and thinkin’      昔を振り返って、愚痴る
on what you did              つもりはない。
When you can lay back and        これからは、子供たちの、
enjoy it through your kids        目を通して時間を楽しもう。
Sometimes it seems like lately     とはいえ、まだ心には
I just don’t know             迷いがあったりもして、
Better sit back and go          いや、自然の流れに身を委ねよと、
with the flow                自分に言い聞かせる。

Cos these are the days         でも、今、この瞬間は
of our lives                僕たちのものだ。
They’ve flown in the           時の流れのなか、
swiftness of time             知らずその瞬間は訪れる。
These days are all gone         過の日は過ぎ去ったが、
now but some things remain      変わらないものもある。
When I look and I find           結局僕たちは
no change                 なにも変わらない。

Those were the days           僕らの人生のすばらしき、
of our lives - yeah            あの日々。
The bad things in life           怖いものなんかなにも
were so few                なかった。
Those days are all gone         時間は常に過ぎ去るが、
now but one thing’s still true     変わらない真実もある。
When I look and I find          もう迷わない。
I still love you               僕は君を愛している。

I still love you               君を愛している。



koigakuboさんがご自分のブログに書かれているように、クイーンのボーカル、フレディー・マーキュリーはジョン・レノンに匹敵する愛を全身から放つ神だ。(ちなみにロックは多神教です)

うーん・・・しかし名曲だ。よくあるテーマを、シンプルに、ストレートに、そして美しすぎるメロディー・ラインを・・・・フレディーが歌う。自身が亡くなる数ヶ月前にこの曲を仕上げ、スイスの療養先近場のスタジオでレコーディング。今日は時事を離れ、フレディが歌う「あの日々」を僕の勝手な見聞で書いてみたい。

時は1960年代後半、場所はロンドン。ビートルズの世界制覇が終わり、ストーンズ、ザ・フー、フロイドと続く中、ロンドン・ノースには次世代ロッカー達と、そのフォロワーが集い、やがてこれは大きく点火し、後世に大きな謎を残すことになる。

この地域に自殺したビートルズのマネジャー、ブライアン・エプスティンが経営するキャバーン・クラブを軸に数々のライブハウスが活気付く。1967年ごろになると、それはサブ・カルチャーを脱し、メインストリーム・ムーブメントと成長し、そのまま1969年「愛の夏」まで勢いはとまらない。この間、実に多くのロッカーたちが、これらライブハウスのステージで、音楽のみならず、ファッションやスタイルを取り入れた自分達のショーを披露し、トータルなライブを「詩」とした。

たとえば、顔に白化粧、銀ラミネの上下スーツにヒールを着こなし、肩にアコースティック・ギターをかけてステージ真ん中、一人で「スペース・オディティ」を歌う、デビッド・ボウイ。

顔の幅を飛び出す、大きな丸めがねをかけ、白スーツに蝶ネクタイでピアノで美しすぎる「ユア・ソング」を弾き語る、エルトン・ジョン。

元祖ビジュアル系、マーク・ボーラン。

あるクラブでは木曜日をギター・ナイトと決め、同じステージを時間で区切ってパフォーマンスするのは、エリック・クラプトンのヤード・バーズ、ジェフ・ベック、ロッド・スチュワート、現在ストーンズのギタリスト、ロン・ウッドで結成されたフェイセス、アメリカから渡ってきたブレイク間際のヘンドリックス、こんな奴らで「ギターナイト」を飾っていたという。ヤードバーズにはジミー・ペイジも助っ人していたことがある。クラプトンの「スローハンド」は彼があまりにチョーキングするため、よく弦が切れ、ステージで弦を張りなおす間、客は手をゆっくり振る、という説もある。

ジミ・ヘンと同じくアメリカからきたジャニス・ジョプリンもこの頃ロンドンでブレイクする。

イブ・サン・ローランの発表会で若きジョルジオ・アルマーニがスケッチしてたりもする。

そして場末の小さなギャラリーで日本人女流、新鋭芸術家小野洋子の個展に、バンドに行き詰まったジョン・レノンが自分で運転するミニ・クーパーをおり、ふらっと立ち寄った・・・・・

そしてこの頃フレディも、おそらくファッションと音楽に惹かれ、このシーンを俳諧しながら、徐々にクイーン結成へと宇宙は動いたのだろう。歌詞の「無敵だった」も十分うなづける。ロンドンの1960年代後半は、そんな魔法がかった、ぶっとんだ数年間だった。

後世の人たちが振り返ると、歴史はときおり面白い物語を与えてくれる。僕はストレスが溜まると、一人で渋谷の円山町、クラブアジアや付近のライブハウスで、スピーカーのまん前、体全身で「生音」を浴る。最近、というよりこの1-2年思うのだが、20-30年後、世界に夢を与え続けるスーパースターたちのルーツは、この円山町だったりするのかな・・・・なんて。


伝説のロッカー:その3

アン・サン・スチー

職業:ミャンマーの民主主義アクティヴィスト
年齢:不詳

軍閥主義のミャンマー政府相手に、民主主義を唱える女性ロッカー。そうとう綺麗なアジア女性。どことなくクリッシー・ハインドを思わせるのは僕だけ・・・



伝説のロッカー:その2

手塚治虫

職業:漫画家

アジア一帯で「火の鳥」は絶大な支持を得ている。元かみさんの勧めで、「アドルフに告ぐ」を読み、大きなロックを感じてしまった。

Run Away Train, by The Soul Asylum

Call you up in the middle of the night 灯火を失った蛍のように
Like a firefly without a light      夜中僕は、君に電話した。
You were there like a           君は君で切れかかった
slow torch burning            ランプで、
I was a key that could          僕は何かにまわされる
use a little turning            鍵のような奴だった。

So tired that I couldn't even sleep  疲れて一睡もできない。
So many secrets I couldn't keep    抱えきれないほど秘密を持つ。
Promised myself I wouldn't weep   弱音は吐かない自分との約束、
One more promise I couldn't keep  この約束さえ守れない。

It seems no one can help me now  もう誰も助けてくれない。。
I'm in too deep              深入りしすぎて、
There's no way out           戻ることもできない。
This time I have really         今回だけは自分のコントロール
led myself astray            見失ってしまったようだ。

CHORUS
Runaway train never going back    ブレーキ効かない暴走列車。
Wrong way on a one way track     一車線を逆走するよう。
Seems like I should be          何処かに辿り着きたい。
getting somewhere            どうしてだろう、後ろにも
Somehow I'm neither here no there  前にも居場所はない。

Can you help me remember how to smile 笑顔ってどう造るんだっけ?
Make it somehow all seem worthwhile この時間、せめて生かすために。
How on earth did I get so jaded    いつからこんなにやつれたのだろう・・
Life's mystery seems so faded    人生の謎を探すなんて、遠い昔。

I can go where no one else can go  誰も行けない所に僕は行けたはず、
I know what no one else knows    誰も知らないことも、知っている、
Here I am just drownin' in the rain  でも今は雨に溺れながら、
With a ticket for a runaway train   暴走列車の片道切符を手に持つ。

Everything is cut and dry        すべてが白か黒か・・・・
Day and night, earth and sky     昼か夜か、大地か天か・・・
Somehow I just don't believe it    僕はそれじゃ物足りない。

CHORUS

Bought a ticket for a runaway train  暴走列車の片道切符を買った、
Like a madman laughin' at the rain   気が触れた男が雨を笑う様に。
Little out of touch, little insane    ちょっと浮き気味、ちょっとオカシイ
Just easier than dealing with the pain でも現実と向き合うより簡単さ。

Runaway train never comin' back    暴走列車、二度と戻らない。
Runaway train tearin' up the track    暴走列車、通る線路を壊しながら、
Runaway train burnin' in my veins  暴走列車、ぼくの静脈で焼かれる。
Runaway but it always seems the same  暴走。いつまで続けられるのか。


イラクが泥沼化する中、テレビのコメンテーターが偉そうに「イラクのベトナム化」を口にする事が多くなった。きっとテレビに出るくらいなんで偉いのだろうけど。

40年近く前、ベトナムで戦った戦闘員達はアメリカに帰還したものの、待っていたのは70年代オイルショックを含む景気後退、失業、そしてなによりも、失敗をよしとしない冷たい世論だった。つまり、国のため戦った男たちは、70年代のラブ&ピース風潮とはいえ、故郷で「人殺し」「ろくでなし」呼ばわりされてしまう。それゆえ、多くの元兵士たちは「本当の戦いは、ベトナムから帰ってきた時から始まった」と話す。多くは酒に逃げたり、麻薬に手を染めたり、70年代のアメリカ大都市は一斉に犯罪がふえ、当時日本では「ニューヨークの地下鉄に乗るのは、自殺するようなものだ」とさえ言われた。60年代のアメリカ映画を見ればわかるとおり、それ以前のアメリカでは年上には必ず敬語をつかい、ガソリンスタンドでは手袋した従業員がニコニコ顔で出迎えてくれていたのに。

当時の社会による「いじめ」に立向かうことができない「弱い人たち」も、エッチはする。その結果、80年代に入ると、突然親がいない子供たちがアメリカ中で爆発的に現れる。(親はホームレスとなり、ついでにホームレス問題も勃発する)親がいない子供たち、もしくは父親を知らない子供たちは(ちなみに親権という概念はこの時メジャーになる。つまり、母親が法律で子供を麻薬中毒の父親から守るため、裁判所の法令で父親の面会を限らせる。これは親が子に会えない社会を創設した、家族を第一とするプロテスタント国家の大きな十字架となった)やがて自分の人生を歩むが、多くの子供たちはやはり酒とドラッグに溺れていく。先進国にも関わらず、アメリカはいまだ字が読めない人口を全体の数パーセント抱えているのもこれが原因だ。

90年代、シアトルで生まれたグランジ・ムーブメントはまさに80年代の物欲社会に反発した、アメリカの「影社会」が台頭したムーブメントで、ウォール街のイタリア仕立てのスーツとコクテールをあざ笑うかのように、カジュアル・ファッションを職場に導入し、スターバックスのコーヒーを飲んだ。

グランジ・バンドで知名度的にはなんといってもニルバナ、カート・コーベインだけど、僕はこのソウル・アサイラムのデビッド・ピルスナーも負けていないと思う。なんせこの曲で一躍有名になり、それまで付き合ってた彼女と別れ、モデルと結婚した。(笑)そして、ベトナムで父を失った彼はシンプルに、そしてストレートにその影社会、若い世代の苦悩をこの曲で訴える。さらに僕の親友、手塚氏は、僕がこれをカラオケで歌うと喜ぶ。

ベトナム戦争がもたらした傷は、ジャングルでの戦闘の壮絶さや、多くの兵隊の死もさることながら、その後長期に渡ってアメリカ社会に与えた影響は計り知れない。アメリカは戦場よりもこっちに神経をとがらしており、そこには万全のケアが早期から練ってある。最近のプロテスタント宗派でブッシュ共和党のの大きな基盤でもある「福音派」もそのうちのひとつだ。彼らの神は、信者が誰を何人殺そうと、懺悔さえすれば、どの罪も許されるし、なによりも教会に行けば「仲間の信者」が必ずいる。アメリカなので、高い壺を買わされることもないだろう(笑)

恋ヶ窪さんのブログで紹介されている、ペンタゴン主催の兵隊ネット・シミュレーション・ゲームもそうだ。イラクの戦場でインタビューされた米兵が、ライフルを構え、「前線での任務は楽しい」と答えたのが印象に残る。もちろん彼は愛する人が誰かに殺された経験を持ってはいないだろう・・・・・・

アメリカは僕の代2の故郷なので、今回の戦争が再びベトナム化しないことを心から希望している。


Circus, by Eric Clapton

Little man with his eyes on fire     目に輝きをもつ小さな君
And his smile so bright.          その微笑に僕は救われる。
In his hands are the toys you gave   君には全てを与えたい、
To fill his heart with delight.       心に優しさが育つように。

And in the ring stands a circus clown  サーカス・ステージ中央で、
Holding up a knife.             道化師が悪夢を誘う。
What you see and what you will hear  今のこの現実は、僕の心から
Will last you for the rest of your life.  消える事がなくなった。

And it's sad, so sad,            悲しい・・・悲しい・・・
There ain't no easy way round.      どうしたらいいのだ・・・
And it's sad, so sad,             悲しい・・・悲しい・・・
All you friends gather round        友達が皆集まった。
'Cause the circus left town.        今日サーカスが去ったから。

Little man with his heart so pure    澄んだ心と、大きな愛を持つ
And his love so fine.            小さな、小さな君。
Stick with me and I'll ride with you   閉館まで、僕たちは一緒に
Till the end of the line.           遊び、すごした。

Hold my hand and I'll walk with you   漆黒の夜でも、手を取り合い
Through the darkest night.         僕は君と一緒に歩む。
When I smile I'll be thinking of you    君がいるから、僕に笑顔があり、
And every little thing will be all right.  すべてが良くなっていく。

And it's sad, so sad,             悲しい・・・悲しい・・・
There ain't no easy way round.       どうしたらいいのだ・・・
And it's sad, so sad,             悲しい・・・悲しい・・・
All you friends gather round        友達が皆集まった。
'Cause the circus left town.        サーカスが去った今日。

          The circus left town, left town.
          The circus left town, left town.


イラクは時間の経過と共に、治安と自治も悪化している。毎日毎日、シーア派もスンニ派も、元バース党員もアメリカ兵も、またこれらどこの団体にも属さず、実は一番数は多い、普通の一般イラク国民の人たちも、戦争がおこす無秩序のおかげで命を亡くしている。

戦争が始まって、とりわけ記憶に留まるイラク関連ニュースが二つある。ひとつはまだアメリカがバグダッド制圧する前で、やたら空爆をしていた頃、誤爆であるアパートと隣接する住宅、数棟が吹き飛んだ。粉々にされたアパートを経営するおじいさんは、攻撃の時間、外出しており惨事を免れるが、帰ってみたところ、二人の息子夫婦、娘夫婦、孫、その他のアパート住人、皆、殺されていた。よって彼は老齢で家族すべてを失い、家族を失ったことから、血脈も子孫も、途絶えた。

瓦礫の上で、ただ立ちつくす老人からフランス人レポーターは話を聞き終え、マイクを遠ざける間際、「必ずアメリカに復習する」と一言、すべての「負」が宿るなんともいえない壮絶な目線で、その老人はつぶやいた。

二つ目は、このブログの一番目最初の書き込みにも書いたが、18才の一人の少年米兵がイラク人一家にマシンガンを一斉乱射し、その中の10歳少女にも銃口は向けられ、少年は引き金を引いた。米軍にも死傷者が続出する中、ひとつのビルに「テロリスト」が潜伏する以上、ビル全体が攻撃目標になるらしい。戦時中ゆえ、ラムスフェルドは「多少の犠牲はやむ得ない」と言った。

今日の曲はエリック・クラプトンの僕的にはトップ3に入る曲です。ニューヨークの高僧階にある自宅で、幼い息子がベランダから地上へ転落。最愛の息子を失ったクラプトンが書いた、最高のブルーズだと思います。

宗教や文化、食事や経済、価値観、言葉・・・・世界はやっぱり広く、土地によって大きく異なり、僕らの時代ではお互いを分かり合えないかもしれない。しかし、もし世界共通な思想がひとつあるとすれば、「愛する人間を失いたくない」で、それは今最も必要とされるフレーズだと思う。


ロッカー辞書に無い言葉

ファッション・トレンド
そもそもファッションとは服装や小物で「自己」や「個性」を表現する言葉で、「トレンド」とは相反するはず・・・・・

エリート・サラリーマン
エリートはサラリーマンにはならない。

カオス理論
カオスは「混迷」を意味する言葉で、「理論」は「カオス」を否定するはず。

いけてるオヤジ・・・・・・・・・・

Sunday Bloody Sunday by U2

I can't believe the news today   今日のニュースが信じられない
Oh, I can't close my eyes      現実から目をそらしても
And make it go away         消えない今日。    
How long...How long must      いつまで・・いつまで僕らは
we sing this song?          この詩を、歌わされるのか?
How long? How long....        いったいいつまで・・・

Broken bottles under       子供たちが歩む道には
children's feet            ガラスの破片・・・
Bodies strewn across the     裏路地の遺体は
dead end street           そのまま置き去りに・・・
But I won't heed the        それでも俺の戦いは
battle call              終わらない。
It puts my back up        さらに背を押しやられる
Puts my back up          気持ちになる。
against the wall

        Sunday, Bloody Sunday       
        Sunday, Bloody Sunday
        Sunday, Bloody Sunday

And the battle's just begun   僕たちの戦いは始まったばかり。
There's many lost,         沢山の人たちが負けたが、
but tell me who has won    いったい誰が勝ったのか?
The trench is dug         心の中に深い壕を
within our hearts         掘られた我々・・・・。
And mothers, children,      母は子供から、
brothers, sisters          兄は妹から、
Torn apart             千切りさらわれる。

         Sunday, Bloody Sunday
         Sunday, Bloody Sunday

And it's true we are immune  それは僕らから遠い世界で、
When fact is fiction        事実がフィクションとなり、
and TV reality           テレビが現実と思わされる。
And today the millions cry   その中人々は嘆き苦しみ、
We eat and drink while      明日、彼らの命は奪われても、
tomorrow they die       今日僕らは、変わりない一日を過ごす。

The real battle just begun
To claim the victory Jesus won
On...


今香港で年末のあいさつ回りをかねて、自分の仕事のプレゼンに来ている。一時半年ほど住んでた経験もあることで、世界中の町でも香港には愛着があり、この町のなんともいえない「港」的な多国籍社会が好きだ。

米軍キャンプ内のキャフェテリアが爆破された・・・・・このニュースを僕は飛行機の中、オレンジ・ジュースを飲みながら見ていた。感覚が麻痺し、このニュースにさほどの「ロック的物言い」も感じることなく、さらっと聞いていた。おそらくいい加減慣れたのだろう。

数分後、なんか聞きなれたメロディーがジェット音に混ざり、耳に届く。聞きなれたなんて失礼だ・・・・・・忘れようがない、高校時代最も影響を受けたバンド、U2のサンデー・ブラディー・サンデーが隣に座る中年西洋人の質が悪いディスク・マンからもれているのだ。

数時間後、着陸前にその人に「あなたの音楽の趣味はいいね」と語りかけたところ、中年と思ったおっさんは実は僕よりも年下で(笑、というより36の僕も立派な中年か・・・)、そのしゃべり好きなフランス人から、ゲート到着までいかにアメリカが無意味な戦争をしているか、戦争が悪か、あげくの果て自分はU2やメッセージを伴ったロックが大好きで、いささかしつこく僕を「ロック化」しようと懸命に話してくる。いつもと逆の立場にいて、時々飲み会とかで女の子に距離置かれるのも、ちょっと分かったきがした。

そんなわけで、イブに異国で一人ブログを書く・・・・俺はかなりのロッカーだ・・・・・・ということにしておいてください。(笑)。どっかの教会にでもよって、一年分の懺悔でもしにいこう。

Champagne Supernova, by Oasis

How many special           素敵な人間が、変ってしまう・・・
people change?             あまり無いことだ。  
How many lives             反面、おかしな毎日を過ごす
are living strange?           人間は、どれほど居るんだろう?
Where were you while         僕たちがぶっ飛んでた頃
we were getting high?         君は何をしていたんだ?

Slowly walking              ゆっくり歩く様子を、
down the hall              見せながら、
Faster than                キャノンボールよりも
a cannonball               速く歩く彼方・・・
Where were you while          僕たちがハイになってた頃、
we were getting high?         君は何をしてたんだ?

Someday you will find me          いつか、遠くない未来、
Caught beneath the landslide         宇宙の果てに届く
In a champagne supernova        シャンパン級な「祭り」の
in the sky                  ど真ん中に俺はいるだろう。                        
Someday you will find me        いつか、遠くない日、
Caught beneath the landslide      宇宙の彼方まで届く
In a champagne supernova        シャンパン級ムーブメントの
A champagne supernova          ど真ん中で、俺は楽しく
in the sky                  やってるさ。

Wake up the dawn              朝日を起こして
and ask her why              聞いてごらん・・・・・
A dreamer dreams,              夢を持つ人間は 
she never dies               死から免れ、夢を見続ける。
Wipe that tear away            だからもう泣くのは
now from your eye             およしよ。
Slowly walking               ゆっくりと歩くあなた、
down the hall                実はキャノンボールよりも
Faster than                 早いスピードで
a cannonball                生きているあなた・・・
Where were you while            俺たちがキメている頃
we were getting high?            いったい何処にいたんだい?

Someday you will find me          近い将来、スーパー・ノバの閃光
Caught beneath the landslide        に等しい耀さと、シャンペンの
In a champagne supernova in the sky   甘美を併せ持つ「祭り」の
Someday you will find me          ど真ん中に僕はいるはずさ。
Caught beneath the landslide        そこでくつろぐ僕を
In a champagne supernova          探しにきてくれ。
A champagne supernova           シャンパン・スーパ・ノバ

'Cuz we don't believe             あの人たちに夏休みは
That they're gonna get away         あるのかな?
from the summer
But you and I will never die         僕と君は死ぬことはない。
The world's still spinning           でも、そんなこと関係なく
around we don't know why          世界は回り続ける。
Why-why-why-why-i-i             面白いよね・・・・

How many special               素敵な人は、年を経ても
people change?                 素敵だ。
How many lives                でも、おかしな人生を
are living strange?              生きる人も多い。
Where were you while            俺たちがぶっ飛んでたころ
we were getting high?           君はなにをやってたんだ?
Slowly walking down the hall       ゆっくり歩くふりをしながら、
Faster than a cannonball         あくせくと働くあなた・・・・
Where were you while            俺たちがハイになってた頃
we were getting high?           貴方はなにをしてたの?

前のブログに「失われた10年」という最近の言葉を使ってしまった。ロックの徒である僕は、この言葉を否定する。

一般的な「失われた10年」の意味するところは、GDP換算した過去十年の年間成長率がゼロだったため、どこぞのオッサンが呼称したようだ。

確かにこの10年の経済成長は、その前の20-30年のものと比較すれば、「成長」は「低迷」している。しかし長いスパンで見れば、世界が常に回っているように、経済活動は行われている。数値でも検証できるが、ロックのページで無粋はしたくない。

反面、1997年の山一證券倒産をきっかけに、それまで常識であり、信仰でさえあった、わが国の「終身雇用」という言葉が消えた。若い世代は、自分たちの親が懸命に勉強し、よい大学に進み、一流企業に就職する「マニュアル」が突然機能しなくなり、極論ではあるが「エリート」だった人たちが「ホームレス」になる様を見てしまった。

ムーブメントが起こった。原宿の裏などで、全国各地から集う若い人たちが「マニュアル」ではない生き方を、自分たちで作り始めた。もはや大学進学=人生の成功が成り立たないとなると、他の選択に大きなエネルギーが流れ始める。

この10年間で、55松井はメジャー#1球団、大打者が集うヤンキーズの4番を打っている。51イチローは大リーグの歴史を変えた。世界の子供たちはディズニーよりもMIYAZAKI(宮崎はやお)、ドラえもんは世界80カ国で放送されている。日本のホラー映画が、映画王国アメリカの興行成績第1位になった。他にもヨーロッパで活躍するデザイナー、作家、美術修復、テレビ番組製作者、劇作家・・・・個人的に知っているだけでも、ここ10年、世界で活躍する日本人の数は飛躍的に増え、どれも、20年前には考えられなかったことだとも思う。

国内にしても、三木谷社長の球団買収など、社会の変化は確実に表面化してきた。ある意味、社会が時代と共にその完成度を高める過程において、日本のこの10年は、まぎれもない大きな転換期だったと思い、社会を「経済」よりも「文化」に重きを置く人たちにとっては後退ではなく、むしろ進化なのでは??

経済を自己の利権や既得権と勘違いしている、「失われた10年」を口にする人たち・・・・あなた方は僕らがハイになっていた時、なにをしていたんでしょうか?


Going to California, by Led Zeppelin

Spent my days           ひどい女と過ごした日々、
with a woman unkind,       俺のクサ、全部吸って・・・
Smoked my stuff          俺のワイン、全部飲んで、
and drank all my wine.      女は去った。

Made up my mind          迷いはない。
to make a new start,       新しいスタートを探すため
Going To California        病んだ心を背負いながら、
with an aching in my heart.   西へと旅立った、カルフォニアへ・・・・

Someone told me          誰かに聞いたことがある。
there's a girl out there      束ねた髪に花をさし、
With love in her eyes       目から愛が流れ出る
and flowers in her hair.      女性がそこにはいると。

Took my chances          俺はここを捨て      
on a big jet plane,          大きな飛行機に乗ってみた。
Never let them tell you       俺専用、自家用ジャンボ、
that they're all the same.     世界に一つだけの飛行機さ。
The sea was red           眼下の海は絶えず紅く、空の
and the sky was grey,       色は灰色だった今日までの世界。
Wondered how tomorrow      明日が、今日の先にあるなんて
could ever follow today.      俺は思いたくない。
The mountains and the canyons  地響きのようなエネルギーが
started to tremble and shake   俺の周りを揺さぶり、集い、
As the children            太陽の子達が
of the sun began to awake.     永い眠りから目を覚ます。

Seems that the wrath of the Gods  しかし、おごる神々の鼻っ面を
Got a punch on the nose        へし折るような物語は
and it started to flow;         まだ始まったばかりだった。
I think I might be sinking.      俺は沈みかけてる。

Throw me a line             彼方の助けが
if I reach it in time          手遅れじゃなければ、
I'll meet you up there         遥か上の、気高い真っ直ぐな
where the path            道が見える場所で
Runs straight and high.       また落ち合おう・・・・

To find a queen without a king;   キングがいないクイーン・・・
They say she plays guitar      彼女はギターを弾き、
and cries and sings.         涙を溢しながら、歌うと・・・
La la la la                 la la la la

Ride a white mare           暁が忍び寄る音を背に、
in the footsteps of dawn       白馬にまたがり、
Tryin' to find a woman         この世に生を
who's never, never, never been born. 受けてない女性を探す。

Standing on a hill            小さな丘に立ちながら、
in my mountain of dreams,      夢で積もった山を抱え、
Telling myself it's not as hard,    なんとかなるだろう・・・と
hard, hard as it seems        自分に呟いてみせる。

ツェッペリンの歌詞は難しい。でも国内のニュースは、難しく見せられていながら、実は簡単だ。例えば、地方交付税削減が、週末の新聞の一面に見えた。ちょっと遅すぎたかもしれないが、決まったようだ。ニュースを文字通り読めば、中央の国家予算から都道府県に毎年配られている、半端ない金額が・・・例えば沖縄にお金が配られ、沖縄県はそれでモノレールなんかも作ったりする(沖縄の場合は特別予算計上だけど・・・)。その工事は雇用を生み、ゼネコンの収入が地元で資本の相乗効果へつながる・・・・理論上は。この地方交付税が削減されると、地方自治体は、今度は自分たちの采配や資金繰りで、経済の活性化と、その土地の「競争力」をつけなければならない。

青森のりんごが中国で、四川省や、米国バーモント州のりんごを凌ぐ、立派な競争力をもった商品となったのは、いい一例だ。

交付税の話なんて、どうでもいいのだ。10年程前から、政府は景気回復のため、真水対策や、公共事業の大盤振る舞い・・・・アクアラインなど立派な高速道路を日本中に作ったり、ゼロ金利政策・・・・・銀行貸出金利をただにして、起業化や一般経済活動の活発化を狙ったり、地方交付金の延命もこの一環であり、これらで、景気刺激を狙うが、問題の本質認識まで至らず、いたずらに10年が過ぎて、経済重視の人たちには「失われた10年」となってしまった。ちなみに本質は、人々は将来の雇用不安や、老後不安などで以前の消費を避けるようになり、国はともかく、個人は未来に不安を持つ。伸びない消費の最大要因がこの消費者心理だと思う。

そしてさすがの国も、10年間、ばら撒くように金を使えば、蓄えも減る。少子化問題も、将来の税収にも頭が痛い。とすると、当然、これまでのような散財をやめ、財布のひもを引き締める。地方交付金も、ODA見直しも、自衛隊削減も、この10年のツケ支払いのための代償となっているだけだ。

ゼロ金利で、政府日銀から資金を調達する欧米銀行の東京支店は、次々に国内投資案件を買いあさり、まだ3年はこのトレンドは続く。徐々に、確実に「米国型競争資本主義」が日本の社会に浸透し、決してグローバル化ではなく、アメリカ化のインフラが整いはじめる。

60年代ごろから、太陽と海、華やかなハリーウッドがあるカルフォニアは、豊かなアメリカのシンボルだった。いい気候に見舞われる西海岸に、東部の人たちは憧れ、ヒッピー達はサンフランシスコを聖地とし、時代のユートピア思想ともなっていた。

戦後に生まれ、アメリカの富と、その社会形態をユートピア視しながら育った、現在50-60代の政治家・官僚、彼らの展望と相場観が当る事を祈る・・・・・・

確かラテン語かな???ユートピアという言葉が意味するのは、「存在しない場所」。

曲解説
レッド・ツェッペリンはロック・バンドの最高峰ゆえ、楽器のプレイ、アレンジ、サウンド、音の融合と、音の爆発力、プラントのボーカル域含む楽器面があまりに巨大なので、歌詞までいかないというファンも少なくなく、正当な評価がされにくい。これは語学的な事でなく、イギリスのロック友達も同意見だ。あの「天国の階段」もそのまま読めば、別にどってことない歌詞だ。しかし、唯一無二であるZEPの世界に、一度どっぷり浸かった者は、彼らの歌詞は、ペイジのギターや、ボンゾのドラムに劣らない凄さがある事を知っており、それはチャネリングのようなものだと思う。ZEPというバンドは、気が向くと自家用ボーイング・ジャンボ機で世界のどこかにライブをしにいったり、作品は初期の数曲のシングル・リリース以外、すべてアルバムだったり、音楽にかぎらず、その宇宙も含めて、並のバンドではない。ペイジ自ら言っているみたいに、レッド・ツェッペリンはロック史における「神々の雷」(Hammer of the Gods) であり、そうだったら、ストレートな神々の文字は、我々が簡単に解するものではないのも、頷ける。