あれから何年経っただろうか。
俺は1人車を走らせる。
ふとさしかかった道で思い出す。
『昔は4人とも自転車でよく走ってたっけ。…懐かしいな。』
そんなことを考えている間もなく道は終わる。
昔は自転車で汗かきながら通ったこの長い道も、坂道も、今じゃエアコンのきいた車で楽々と越えていく。
『気付けば俺も車を運転してるよな。自転車なんて、もう数年も乗ってないし、あの場所だってあれっきり行ってないな。。』
昔は自転車さえあれば何処へだって行ける気がしたし、暇さえあればどこにだって歩いても行った。
道端に落ちてるものでも拾って、楽しい遊び道具になって、飽きればまたどこかに捨てた。
エロ本が落ちてたら大騒ぎして、みんなで秘密基地に隠したりもした。
人目の付かない場所でみんなでこっそり読んだ記憶もある。
『あのときは人が来たからみんな慌てて放り投げたっけ、ふふっ。』
木や崖があればすぐに登ったし、立ち入り禁止と言われれば迷わず入った。
雪が積もればとにかく高い所から飛んだし、夏になればやっぱり海で飛んだ。
みんなしてコンビニで使い捨てカメラをかってシャッターを切るときも、何かと飛んだ。
昔はそれがすごい楽しくて…
…なんとなく飛べる気もしてたんだ。
今では物事全て論理的に考えてしまう。
素直に笑い、心の底から飛べると思っていた頃から比べると随分と冷めている。
今も昔も現実を見るにしてもどこか視点が違う。
未来像だって凄く曖昧だった、だから楽しかった。
自分が望めばNBA選手にもなるし鳥にだってなる。サイヤ人にもなるし、心密かにイチゴにもなりたいと思っていた。
今大人になりこれからの道を考えている。
昔の楽しかった事を思いだしてそれをエネルギーとして。。
また明日も頑張ろうって、そんなことを1人で考えている。。
煙草をくわえて、
昔4人で見た空に似た、今日の空を見上げながら――――。
毎日が大冒険だった。
自転車一つでどこまでも行ける気がしてたんだ…
お金なんか無くたって平気だった。
「地図なんて、自分で作ればいいさ」
汗だくになりながら登った坂道…ひとりでに進んでゆく自転車。
どこまでも…どこまでも
風をきる音が最高に気持ちよかった。
自分は今、世界で1番速いんじゃないか、とか思ってた。
今僕は、あの坂道を電車の窓から見下ろしている…
長くもなんともない坂道。
でも、あの時は果てしなく長くて、遠泳にさえ感じたんだ。
…どれだけお金を使って遊んでも、あの時の感動と興奮を味わうことはもうできないんだ。
もう二度とあの四人と坂道をくだることはないだろう。
あんなにバカで、無鉄砲で、楽しかった毎日に戻ることはないだろう。
帰りの電車の中でふと思い出してた。
一目なんて気にせず、涙がこぼれ落ちた。
「つぎは~終点~○○~」
車内のアナウンスで我にかえった僕はすぐさま電車を降り、いつも通りの帰路をたどった…
イヤホンからは懐かしい曲が流れていた。
「戻りたいな…あのころに。あの夏に」
自転車一つでどこまでも行ける気がしてたんだ…
お金なんか無くたって平気だった。
「地図なんて、自分で作ればいいさ」
汗だくになりながら登った坂道…ひとりでに進んでゆく自転車。
どこまでも…どこまでも
風をきる音が最高に気持ちよかった。
自分は今、世界で1番速いんじゃないか、とか思ってた。
今僕は、あの坂道を電車の窓から見下ろしている…
長くもなんともない坂道。
でも、あの時は果てしなく長くて、遠泳にさえ感じたんだ。
…どれだけお金を使って遊んでも、あの時の感動と興奮を味わうことはもうできないんだ。
もう二度とあの四人と坂道をくだることはないだろう。
あんなにバカで、無鉄砲で、楽しかった毎日に戻ることはないだろう。
帰りの電車の中でふと思い出してた。
一目なんて気にせず、涙がこぼれ落ちた。
「つぎは~終点~○○~」
車内のアナウンスで我にかえった僕はすぐさま電車を降り、いつも通りの帰路をたどった…
イヤホンからは懐かしい曲が流れていた。
「戻りたいな…あのころに。あの夏に」
『ピッ…こちら九州第7部隊!至急応援に駆けつけたいが想像を絶するサイクロンに襲われている…!この規模…歴史史上最悪の規模と思われる!第3特殊部隊応答ね…が……ガガーッ…ガシャン……』

