福岡地区予選の二日目です。


と言っても、午前中しか聴けなかったので少なめです。。。






30.舞鶴 Ⅰ 幻想交響曲(ベルリオーズ)


序盤は手探り状態でスタートするも、割とすぐに持ち直して進行。朝一ながらしっかり金管が鳴っていて○。

トロンボーンがしっかりバンドを引っ張りサウンドを作っていました。自由曲は随所で曲の雰囲気がしっかり再現されていて、テンポ感も良く好演。




32.香住丘 Ⅳ ウィークエンド イン ニューヨーク(スパーク)


2曲通して、弱層部の方がむしろ安定して上手。人数が増えてくると引き締まらずに雑然として来て残念。ビート感もイマイチ乗り切れず、指揮者が統制するのか生徒達にある程度任せるのか中途半端。技術はしっかりしてるのであと一歩突き詰めれば十分代表レベルなのでは。




33.九州産業大学付属九州 Ⅰ 交響曲第3番(バーンズ)


精華女子を除けば、2日目の午前で一番良いと思ったのですが・・・惜しくも銀賞でした。旋律・対旋律・伴奏が過不足無くしっかり浮き上がって来ていた理想的なマーチ。Tuttiも40名とは思えない骨太なサウンドで◎自由曲は各楽章で木管の音色がしっかりチェンジされていてこれまた○。ラストの金管は一体感もあって個人的な感銘度も非常に高かったです。




34.筑紫 Ⅰ 交響組曲「GR」より シンフォニックセレクション(天野正道)


バンドが持ってる得意な「持ち音」はとても良い。明るくて華やかで。しかし、課題曲も自由曲もずっとその音で攻め攻め状態なので、変化が欲しい。例えば最初は「明るい・暗い」「硬い・柔らかい」「鋭い・優しい」といった感じでも良い。イメージするだけでもガラッと変わるので、そこを追及して欲しい。




36.精華女子 Ⅳ 宇宙の音楽(スパーク)


入場・セッティング・椅子に座った時の姿勢、そこから既に美しいwそりゃいざ演奏が始まって美しい音がしないわけがないといった感じ。マーチは低音・打楽器のビート感がもういう事なしで、「コンサートマーチ」のお手本演奏。他の学校だと音が痩せて聴こえてしまう課題曲Ⅳの難所を普通にクリアー。Saxが少し強すぎたかな、とケチを付けるならそれぐらいでほぼ完璧。自由曲は前回(4年前かな?)よりも色んな意味で余裕が感じられる演奏。「緩」の部分での情緒豊かな木管、「急」の部分での攻めっ気のある金管、どちらも本当に素晴らしい♪今回はゆっくりな部分を丁寧に歌ってくれたカットだったので俄然好印象。難しい3出明けもなんのそのの横綱相撲。楽しませてくれました。






代表団体です↓ プログラム順


中村学園女子 55名 Ⅰ 歌劇「マノンレスコー」(プッチーニ)
福岡工業大学付属城東 55人 Ⅰ バレエ音楽「ダフニスとクロエ」 第2組曲(ラヴェル)
県立城南 49人 Ⅳ ダンス・ムーブメント(スパーク)
筑紫台 55人 Ⅳ 交響詩「ローマの松」(レスピーギ)
福岡第一 55人 Ⅳ 交響曲(矢代秋雄)
大牟田 55人 Ⅳ 歌劇「トスカ」ハイライト(プッチーニ)
精華女子 55人 Ⅳ 宇宙の音楽(スパーク)
県立香椎 50人 Ⅰ 交響的断章(ネリベル)
県立修猷館 55人 Ⅰ バレエ音楽「ダフニスとクロエ」 第2組曲(ラヴェル)




少子化で部員集めも一苦労だと思うのですが、「城南・筑紫台・第一」が去年より人数がグッと増えてました。精華・城東・筑紫台・第一以外の代表校と、幾つかの代表次点校と比べて技術的に大きな差というのは無いのですが、やはりその小さな「差」を埋めるのは難しいようです。コンクールの2曲だけではなく、普段からの楽曲への丁寧な取り組みがそのまま当日のステージで技量として出るのではないかなと思います。


ただ、金銀銅の賞は別として、技術的に不完全でも気持ちのこもった演奏というのは不可能ではないので、

音楽の原点「音楽を楽しむ」という本質を忘れないで欲しいと思います。


今年は「 誠修 ・ 筑紫台 ・ 宗像 ・ 九産大九州 」の4校の演奏が私の心に特に強く印象に残っております。




ではでは。