新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を加速させるため、札幌市は、21日から集団接種会場のうち1つで接種券がなくても接種を受けられるようにしました。

接種券なしで接種が受けられるのは札幌市北区の「札幌サンプラザ」に設けられた集団接種会場です。
2回目の接種から6か月以上がたった18歳以上の市民であれば、運転免許証など本人確認書類を示すだけで受けることができます。
期間は来月13日までで、水曜日を除く毎日、▽午前11時半から午後3時までと、▽午後4時から7時までの2つの時間帯で先着順で行われ、それぞれ100人に達した時点で締め切られます。
市は、外出先などで気軽に接種できる態勢を整えることで、進んでいない若い世代の接種を促したいとしています。
接種を受けた40代の男性は、「転入したばかりで接種券は届いていないのですが、早く接種したいと思い、この会場に来ました」と話していました。
札幌市保健所医療対策室の細川幸男調整担当課長は、「希望する人がより簡易に接種を受けれるよう、今後も取り組みを進めていきたい」と話していました。

【3回目接種率は】
3回目のワクチンの接種率は、20日公表された政府のまとめで、道内で49.9%。全国平均の49.1%とほぼ同じ水準となっています。
一方、札幌市では21日、市が公表したデータで45.6%と、依然として道全体の接種率を下回っています。
また、若い世代でほかの世代に比べて低い傾向は続いています。
今月18日に政府が公表した道内の年代ごとの接種率は、▽70代以上ではいずれも87%を超え、▽65歳から69歳で76.2%、▽60歳から64歳では65.3%となっています。
一方、▽50代は50.8%、▽40代は34.0%、▽30代は27.0%、▽20代は25.7%、▽12歳から19歳で5.1%となっていて、20代と30代では依然として20%台にとどまっています。