ご近所さんの おばちゃん。
いつも「お茶のみに来いょ。」と言って



ちょっと顔を出しただけでも
「上がってお茶飲んでいきなさいょ。」


たまに来る行商の人にも
「お茶 やっていきなさい。」


そんな誰にでも
お茶を出してくれて
みんなからも慕われていた
おばちゃんが…。
入院して3年になります。



私が具合が悪い時
毎日 「大丈夫かぃ。」って
心配して来てくれた。
そんな おばちゃん。



私も具合が悪かったので
おばちゃんが入院した事を
知らされず ずっといた。



ある時 母が
「おばちゃん入院してるんだよ。」と



三年間 一度も会えず。
お見舞いにも行きたかったけど
病院で家族しか会わせてもらえなかった
みたいで…。



おばちゃんも誰にも会いたくない。
って言っていたみたいで

痩せてしまったらしく
みんなに見られたくないって
言っていたんだって…。



でもね。
最近 病院からホームのような所に
変わったらしく
会いにいけるかも。って聞いて



おばちゃんに会える。と
思っていたら



やっぱり おばちゃん
誰にも会いたくないんだって…。



あんなに人懐こい人で
誰にでも お茶を出してくれてた人が

思い出すと悲しくなる。


でも おばちゃんの心が大丈夫になるまで


母と「待とうね。」と話をした。


母も おばちゃんとは
姉妹同然だからね。と言っていたから

私よりも もっともっと 心配しているけど



今日ね。
お手紙を書いた。



おじちゃんに届けてもらおうと
思ってね。



お手紙を読んで
ちょっとでも気持ちが変わって
会いたくなってくれたらいいな。



おばちゃんの心。
いろんな事があったのかな?



母と私
そして子供達もお手紙を書きました。



母はホームで着るための
洋服を今日 買いに行き
お手紙と一緒に渡すそう。



おばちゃん。
おばちゃんの心にどうか思いが
届きますように…。







                           ASAMI