息子が ずっと お世話になっているトコヤさんが

閉店なさった


お別れに 数年ぶりで会った おじちゃんとおばちゃん

なんだか 当たり前だけど 前より歳をとっていて

寂しかった・・・


勿論私も、そう思われただろうけど 笑




もう10年くらいは前

まだ とても小さい息子を 初めて連れて行って

お利口に座っているように ずっと後ろで監視しながら

世間話をしていた あの日

最新式の洗髪台に 目を丸くしていた息子


終わった後 子供料金を払った

おばちゃんは 120円を取り出して

「お利口にして えらかったね~ ジュースでも買ってもらいなさい」

って 息子の手に握らせた


「ちっちゃいお手手だね~」

って ふっくらした 手のひらを握りしめていた

その 言い方が とても あったかくて 今でも覚えている


それから 毎回毎回

中学校に入って子供料金で無くなるまで

そのお駄賃は ずっと続いていた

そんなんなら 最初から120円引きにしてくれたら とも思ったけど

それは おばちゃんの「気持ち」なんだよね 笑


おばちゃん達には 息子より ちょっと年上の

お嬢さんと 息子さんが居て

ちょっとした 育児の話など聞いてもらったこともあった

おじちゃんと 行楽の話が 弾んだこともあった


それから 息子が成長するにつけ

トコヤさんも 最初に付いて行って お金を払って私だけ帰ってくるようになり

そのうち お金を持って息子一人で出かけられるようになり


ここ数年は 自分で 予約電話も かけて 行くようになっていた


最近では 終わってからスポーツ紙を読んで

野球話してから 帰宅するようになって

妙に時間がかかったりもして 笑



楽になったな~ と 思いつつ

ちょっと 寂しかったり


そのうち おしゃれ心が出てきて

よその子のように

「美容院がいい」とか言うようになるんだろうな~

そうなったら なんか おばちゃんに 悪いな

とか 思っていたのだったが・・・




そんななかで 突然 お別れがやってきた


もう あの年になって

新しい職場に行くのは 大変だろうな と思ったけど

おばちゃんは あいかわらず ニコニコして

穏やかで明るかった


いっぱい話したいことがあったけど

話すと 泣いちゃいそうで

おかしいから

挨拶だけで お別れしてきた