あかつきや氷をつつむ水白し

                        加舎 白雄 

 

 

窓の外が明るくなってきた、── 夜闇が別れを告げている。

この冬の朝、外の水面は凍り付き、── 朝日の中の、零度の沈黙。

 

氷を割れば、夜闇の中に凍結することのなかった清水が波立つ。

朝日の中で、割れた氷を抱きながら。