MC HELIOS-44M-4 58mm 1:2 Valdai
ロシアレンズ、MCヘリオスだ。ヘリオスとはギリシャ神話の太陽神の名であり、ロシアレンズはしばしば天体系の名前を付ける。
ヘリオス以外にもジュピター、オリオン、ヴェガなどがあるが、このネーミングセンスがなかなか良いと思う。
一般にはなじみが少ないロシアレンズだが、安価でよく写るという理由で根強い人気がある。
第二次世界大戦後、ドイツは東西に分割された。ロシア(旧ソ連)は東ドイツのカール・ツァイスを接収し、結果、ロシア製の多くのレンズが、ツァイスの設計を基本に製造されることになった。
つまりロシアレンズは血筋が「名門のおぼっちゃま系」?なのだ。
このレンズは汚れ方が半端ではなく、全分解してメンテナンスしたのだが、前玉の無数の擦り傷はどうにもならなかった。
写りは当然違ってくるし、一般的には悪くなるとされる。だが、「無数の擦り傷ゆえに、唯一無二の写りを見せてくれる」と考えれば良いだろう。(^^;
写りは当然違ってくるし、一般的には悪くなるとされる。だが、「無数の擦り傷ゆえに、唯一無二の写りを見せてくれる」と考えれば良いだろう。(^^;
欠点とは、「基準があり、基準から外れる」から欠点となる。基準が異なれば、欠点など成り立つはずもないのだ。
ツァイスのビオターコピーとされるMCヘリオスは、製造本数も多く、状態が良いレンズが、日本でも安価に普通に手に入る。
「状態が良いレンズを使おう」と考えるか、「それではつまらない。この唯一無二の個体を使っていこう」と考えるか、どこにでも二択はあるものだ。(^^;
風の強い日、久しぶりに湧水のある場所に行きたくなった。奈良時代の初期に書かれた常陸風土記にも記載されている泉神社だ。
当時も湧水は豊かであり、それが川をなし、川辺には土地の男女が酒肴を持ち寄って、にぎわっていたそうなのだ。
なんだか、混ぜてもらいたくなるではないか。(^^;
このレンズとはそんな湧水のある場所をめぐろう。