FUJINON -EX  1:5.6  f=90mm
FUJI PHOTO OPTICAL
 
 
 
 
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このレンズは、引伸し機用のレンズだ。
引伸ばしレンズとは、フィルム時代に使われていたレンズで、ネガやポジから印画紙にプリントアウトする際に使われる。
そのため個性は不要なのであり、ただひたすら正確に結像させることだけが求められるレンズなのだ。
 
フィルムの衰退により、使われなくなった引伸ばし用レンズが市場に出ているのをときおり見かける。価格は二束三文と言ってよい。
しかし描写の良さからこのレンズを撮影用に使う人は少なくないのだ。
 
今回持ち出したのは、90mmの中望遠レンズだ。
引伸ばしレンズの優秀性についてはあちこちに書かれている。このレンズも例外ではない。

この焦点域のレンズは、画角がやや狭くなるために、対象を「見つめる」ような視界になる。「漠然と見ている」という感覚とは違うのだ。
たとえばポートレート撮影などで、この焦点距離のレンズが使われることが非常に多い。
撮影者とモデルの距離感が好まれるのだが、「見つめるような視界」であることもまた、使われる理由になるのかもしれない。

 

 

 

風の強い日、久しぶりに湧水のある場所に行きたくなった。奈良時代の初期に書かれた常陸風土記にも記載されている泉神社だ。
 
当時も湧水は豊かであり、それが川をなし、川辺には土地の男女が酒肴を持ち寄って、にぎわっていたそうなのだ。
なんだか、混ぜてもらいたくなるではないか。(^^;
このレンズとはそんな湧水のある場所をめぐろう。
 
 
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Jean Sibelius - 5 ROMANTIC PIECES FOR PIANO - OP. 101