夜を経た陽光の中の雪　－　ペンタックス M40/2.8　◇

SMC PENTAX-M 1:2.8 40mm

撮影はα７Ｒで行ったが、上の写真のカメラはペンタックスＭＥだ。

１９７７年に発売されたＭ４０／２．８レンズだ。レンズタイプは変形テッサー。テッサーの光学系にエレメントを一枚加え、４群５枚構成としたものだ。

１９７０年代の中期、多くのメーカーが一眼レフカメラやレンズの小型軽量化を追求した。ペンタックスＭシリーズも、小型軽量を追求したシリーズだ。
小型軽量ではあっても、Ｍシリーズのレンズは金属鏡筒であり、質感も維持されている。もちろん、このレンズも例外ではない。

このレンズは非常に薄型の、いわゆる「パンケーキレンズ」だ。
当時、各メーカーからパンケーキレンズが発売された。ズームレンズが台頭しつつある時代への反動だったのだろうか、そのコンパクトさ、シンプルさを市場が求めたのだ。

パンケーキレンズはいまなお根強い人気を保ち、当時のレンズラインナップ中では最も低価格帯にあったにもかかわらず、中古市場では当時の定価をはるかに越えて取引されることもある。
いつの時代でも一定の人気を持っているレンズなのだ。

ペンタックスＭＥは、一眼レフカメラとしては当時世界最小であり、コンパクトカメラ気分で持ち歩ける一眼レフだった。
それにパンケーキレンズを組み合わせ、専用のソフト皮革ケースに入れ、サブカメラとしていつも持ち歩いていた。
レンズ記事でなかったら、もっと書きたいところだ。(^^;

※この記事のデータは次のサイトを参照させていただきました。労作をありがとうございました。
「標準レンズ史」

ひさしぶりの大雪。
雪の降った翌日、翌々日の陽光の中の雪景色を、このレンズで切り取ろう。