NIKKOR-Q.C Auto 1:4 f=200mm Nikon
撮影はα7Rで行ったが、上の写真のカメラはニコンF フォトミックFTNだ。
ニコンから1974年に販売開始された4群4枚構成の望遠レンズだ。
このレンズの光学系は1961年発売のニッコールオートから変更されていないから、完成度の高い光学系だったのだろう。
今回ご紹介するレンズは、この光学系による最終バージョンのものだ。
200/4というスペックの単焦点望遠レンズは、いまではあまり人気がない。
焦点距離がこのぐらいの長さになると扱いにくくなるうえに、ズームレンズでもこの開放F値を持つレンズは普通に存在する。
200/4というスペックでは、「このレンズでなければ」という出番を見い出せなくなってしまうのだ。
しかし、単焦点レンズの持つ描写の立体感や生々しさを好む人は、いまだ少なくない。
200mmクラスになると、日常的な撮影の場面では画角が非常に狭いと感じられるが、だからこそ見つけ出せる被写体も多いだろう。
今日はこのレンズを連れて、長い吊り橋があるダム湖の周囲をめぐろう。
龍神峡だ。遠くまで広く見渡せる場所で、狭い画角のレンズによって切り取られる絵には、独特の面白さがあるだろうと思うのだ。
J.S.BACH "Triple Concerto in A minor - BWV1044" - I MUSICI - [Vinyl Record]