Ai NIKKOR 28mm 1:2.8 S NIKON
撮影はα7Rで行ったが、上の写真のカメラはニコンF3だ。
ニコンから1981年に販売開始された8群8枚構成のAi-S広角レンズだ。
それまでのAiレンズは、絞り制御の精度を上げるためにAi-Sに進化し、プログラム制御に対応できるようになった。
このレンズは準マイクロレンズと呼んでも差し支えないほどに寄れる。
最短撮影距離は20cmだ。広角レンズでの最短撮影距離は5cm違っても、絵作りが大きく変わってくる。
たとえば、近接撮影時の背景ボケなどは、標準~中望遠レンズあたりで意識されることが多く、広角レンズで語られることは少ないと思うのだが、このレンズは背景ボケまで意識した絵作りができるのだ。
なお、このレンズの詳細は、ニコンレンズユーザーのバイブルと言える「ニッコール千夜一夜物語」を参照されたい。
昨日は曇りで風も強かった。今日は一転して晴れ渡ったが、昨日の風で紅葉もかなり飛ばされただろう。
もう、今年の紅葉も終わりに近い。光圀公が住んだ西山荘やその周辺の最後の色彩の中を、このレンズを連れて歩こう。
J.S.Bach: Well-Tempered Clavier Book 2 BWV 875 30. Prelude & Fugue in D minor