AF MACRO 50mm 1:3.5 (32) minolta
撮影はα7Rで行ったが、上の写真はフィルム時代のミノルタα7だ。
このレンズは1994年に発売された、αシリーズ用のマクロレンズだ。
初期のαマウントレンズは、MDシリーズの光学系をそのまま引き継いだものが多かったが、このレンズの5群5枚の光学系は、MDシリーズ中の50/3.5マクロとはまったくの別物だ。
MDマクロに近距離補正機構は搭載されていなかったが、このレンズには搭載されている。そのため、ほぼあらゆる場面で使えるレンズと言える。
だがこの光学系はその後に引き継がれることはなく、このレンズだけのものとなったのだ。
1985年、AF一眼であるα7000の登場は衝撃的なものだった。
それは「αショック」とよばれ、以後、各社から発売される一眼レフは、「ミノルタα」をターゲットとしたものとなった。
αというターゲットを捕捉できなかった一眼レフメーカーは、ここから一斉に淘汰されて行ったのだ。
αシリーズ登場と同時に、レンズマウントも変更になった。
1985年以降、ミノルタのレンズ群はそれまでのSR/MDマウントとは互換性のないAマウントに移行する。
ミノルタのカメラ事業は、いまはソニーが引き継いでいる。ミラーレス機はEマウントになったが、Aマウントは一眼レフ機にいまもなお採用されているのだ。
明け方近くに大型の台風が通り過ぎて行った。嵐の中、あの英国式庭園の花々はどうなっただろうか。
このレンズとあの庭園をめぐろう、そこに残る花々を撮影して来よう。
Flowers Never Bend With The Rainfall, Paul Simon Songbook 1965