FUJINON 1:2.2 f=55mm      FUJI PHOTO FILM CO.

 

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撮影はα7Rで行ったが、上の写真のカメラは、フジカのST901だ。


富士フィルムは1950年代からレンジファインダーカメラを販売していたが、1970年にST-701で一眼レフ市場に参入した。
このレンズは、低価格機として1976年にリリースされたST-605用の標準レンズだ。

当時の富士フィルムのカメラやレンズには、なんとなくだが、「よそが何を出しているのか、気にしない」というか、「世の中でなにが決まりなのか、気にしない」という挑戦的な?製品が多かったように思う。


このレンズの開放F値、「2.2」などもそうだ。標準レンズの開放F値は「1.7」「1.8」「2.0」「2.8」あたりが普通なのだ。
なんとなく、「作った後、2.2 なのがわかって 2.2 にした」的な、気合の入ったスタンスを感じてしまう。

当時のフジノンレンズには、他にも「55/1.6」「55/1.9」などがあるのだが、胸熱もいいところではないか

 

光学系は4群4枚だ。一説には「ウナー」とも「スピーディック」とも言われているようなのだが、厳密にはいずれにも該当せず、このレンズだけの唯一無二の光学系らしい。

 

このレンズは、入門者向け廉価版という位置付けにあるのだが、最近になって、バブルボケレンズとして人気を博するようになった。

ネットワークの時代、情報は共有され、かつては見向きされることも少なかったこういうレンズが話題に上るのは、なかなか楽しいと言えるだろう。


天気が悪い。ときおり陽が差すがたちまち陰ってしまう。
光量は少なく、撮影条件は非常に良くない。ようするにきれいに写りにくいのだ。
しかしなんとなくだが、このレンズはそんなことなどお構いなしに、さまざまな絵を見せてくれるように思う。

湧水のある小さな公園に行ってみよう。ホタルやイトヨが大切にされている、神社に接した公園だ。アンネ・フランクに捧げられたという「アンネの薔薇」もまた、ここでは大切にされている。
このレンズを連れて、しばらくの間、そんな公園を歩いていよう。

 

 

 

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