COLOR - APOTAR 1:2.8/45   AGFA


 

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1960年を過ぎたあたりに発売された、ドイツのフィルムメーカー、アグファ社のカラーアポターだ。
レンズ単体で発売されたわけではない。「オプティマⅡ」というファミリー向けカメラに付いていたレンズだ。
このレンズは、部品破損によるチャージ不良のジャンク機体から取り外したものだ。

このレンズのピント合わせは前玉繰り出し式だ。これによってレンズをコンパクト化できるのだが、画質的には不利になる。
ピント調整によってエレメントの位置関係が変わり、たとえば「近景は良いが、遠景は良くない」などの、短所というかクセが出やすいのだ。

そのため、このレンズはエレメント位置をやや近景側に固定し、M42のヘリコイドユニットを使用して全群繰り出し式に変更した。

「オプティマ」シリーズには2種類のレンズが用意されていた。
上級機についていたレンズが、テッサーのゾリナーだ。
トリプレットのアポターが付いている方は普及機という位置づけだった。

トリプレットレンズは19世紀の終わりごろに開発されて一世を風靡したが、10年後にはテッサーが登場し、主役の座を奪われた。

しかしトリプレットレンズには、その描写に独特のクリアさがある。「抜け」が違うのだ。さらに、ハイライト部に独特の「白飛び」が出る。
それらを魅力と考える人も多く、いまだ根強いファンが多いのだ。


今日はこのレンズを連れて、久しぶりに河原の長い土手道をめぐろう。
夏の野性は、今年もまたにぎやかに広がっているだろう。このレンズには野性の風景が似合うと思うのだ。



 

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