SIGMA-XQ MULTI-COATED 1:3.5 f=39mm-80mm
１９７５年ごろに発売されたシグマの標準ズームだ。
このレンズはその時代のレンズらしく、非常にていねいな作りをしている。
ロゴ付きゴム巻きのピントリング、マクロ撮影用の独立コントロールリング、そうしてローレット加工されたズームリング。刻印された機能説明文字。被写界深度ラインなどまで、きわめてにぎにぎしく色彩豊かだ。
しかも総金属製だからずしりと重い。レンズキャップもまた、シグマのロゴを浮き上がらせた、凝った作りの金属製だ。
シグマの本気度が４０年の時を超えて伝わってくるようで、なんとも楽しい。
写り自体は、シャープネス、コントラスト、ともに低く、発色も地味め。
まあ、この時代のものなのだろう。
原色系の被写体の撮影をしたことはないのだが、案外、どぎつさのないきれいな写りを見せてくれるのかもしれない。
日々、気温も上がってくる。
港を見渡せる、灯台のある公園がある。もう長いこと行ったことがなかった。
今日はそこに行ってみようか。活動しに行くのではなく、休息しに行こう。
公園から浜辺に降りれば、海と断崖に挟まれた砂浜は長い。
潮風に吹かれ、緑はなかなか芽吹かないのだが、少しばかりは新芽の姿も見られるだろう。
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