TRIPLET 69-3 4/40 - "VILIA" BeLomo
+ FOGGY [A] Kenko
このレンズは、旧ソ連邦ベラルーシのBeLomo社で作られた、ヴィリア（VILIA）というカメラに付いていた。その名の通りのトリプレットタイプのレンズだ。
一般庶民向けカメラだったヴィリアは、ほとんどがプラスチック製で、触ってみてもオモチャに思える。
１９７３年に販売開始されたこのカメラは、２００万台ほど売れたらしい。
２００万台という販売台数なら、このレンズで、どれほどの思い出が記録されてきたのだろうか。
チャージ不能になったジャンク機体から、レンズ部をＥマウント用に改造した。
中間リング、Ｅマウント用のアダプター、それに内部シャッターロックの改造スキルがあれば比較的容易に改造可能だ。
今日は近隣のお寺で、「だるま市」が開催される。にぎやかで暖かな冬の祭りだ。
原色がはっきりと出るこのレンズを持って行こうと考えた。
しかし、単なる撮影ではおもしろくない。ケンコーの「フォギー[A]」フィルターを付けることにした。
このフィルターは、文字通りに「白い霧の中にいるような雰囲気」を、ややソフトフォーカス調に演出してくれる。さらに、ハイライト部にはフレアが出る。
[A]は[B]にくらべて効果が弱いが、それでちょうど良いだろう。
冬の祭りを、この組み合わせで撮影することにしよう。
そうして、屋台で買った串焼きでも食べながら、祭りの中を歩いていこう。
【おまけ】？ 以下は帰り道でのスナップ。
BWV870 WTC 2-01 Prelude & Fugue in C Schiff 1985