MAMIYA-SEKOR EF 1:1.4 f=50mm
マミヤセコール、ZEシリーズのミラクルマウントレンズは、1980年に販売開始された。
電気接点が多数あったこのレンズは、将来への拡張性まで見越していた。
当時、カメラの諸機能は機械式から電気式に置き換えられつつあった。
「そこに、いかに先進性を付加するか」が、マミヤを含め、各メーカーのテーマとなっていた。
しかし先進性だけでは、他メーカの強力な壁を崩すことはできなかったのだ。
マミヤのこのシリーズは商業的に成功したとは言えない。販売台数が少なかったせいか、マウントアダプターも見かけない。
しかし描写に定評があるこのレンズをどうしても使いたい。
このレンズシリーズは、絞りリングが絞り機構に、機械的に連動していない。
絞りリングの情報をボディ側のCPUで演算処理して、レンズ側にフィードバックする方式なのだ。
これではどうにもならないと思っていたのだが、先に、偶然にも「ミノルタαマウント→Eマウント」アダプターの安物不良品を買っていた。(^^;
禍転じて福となす。?
ミノルタαマウントのアダプターは、アダプター側から絞り制御する方式になっている。
これが使えるのだ。下の写真の半円状の突き出しが、マウントアダプター側絞り制御機構。その上の四角い部品が、レンズ側の絞り制御用レバーだ。
多少の改造は必要になるが、ミラクルマウントとαマウントのフランジバックはほぼ同じなので、ZEシリーズのミラクルマウントレンズが、Eマウントカメラで、絞り制御可能で使えるようになるのだ。
今日はニコノス用のレンズと、このレンズを持ち出した。
長い間、砂浜を歩いた。
海に行くことはあっても、砂浜を長い時間歩くのは久しぶりだった。
歩きながらどこを見ても、さまざまな被写体が見つかる。それもきわめて抽象的、非日常的な被写体が多いのだ。
で、たくさん撮影しすぎた。(^^;
そのため、ニコノスもこのレンズも(1)(2)に分ける。この記事は(1)だ。
写真は重複していないが、記事本文はいずれも同じだ。
なお(2)はこちら。
秋風の中、浜辺を歩けば (2) - マミヤのセコールEF ▲
秋風の中、浜辺を歩けば (2) - マミヤのセコールEF ▲
Hildegard von Bingen: O Splendissima gemma - Ensemble Sequentia