SPIRATONE Tc 1:2.5 f=105mm


 

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あまり聞かないブランド名だが、日本製の輸出専用レンズだ。

当時、相手先のブランド名を付けて(この場合、アメリカのスピラトーン社)製造輸出されたレンズは多かった。

国内で入手できたのは、なんらかの理由で里帰りしたからだ。
 

SPIRATONEの後の刻印文字「Tc」が、日本のレンズメーカーの略称だと書かれているのを、どこかで読んだ記憶がある。Tc以外にも何種類かあるのだそうだ。
「Tc」はトプコンだという記憶があるが、定かではない。


マウントはM42だが旧式のTマウントだ。ピントリングは1950年代のレンズに多かったゼブラ・ストライプであり、絞り方式はプリセット式だ。ずいぶん古いレンズだと思う。

しかしネジは「プラスネジ」が使われている。1960年代までのカメラ機材に使われるネジは、ほぼ「マイナスネジ」だった。
これらのことから推定すると、1960年代中期あたり、いまから50年ほど前に製造されたレンズなのだろう。



焦点距離105mmの画角は、気持ちを集中させやすい画角と感じる。
今日はこのレンズを連れて海岸通りを走った。
そうして自宅から30kmほど北にある、昔は炭鉱で栄えたエリアをめぐった。

古いレンズを付けると、古い場所ばかり思い浮かぶのだ。(^^;
炭鉱で栄えたエリアには、いまもあちこちに当時の木造住宅が残っている。映画「フラガール」のロケにも使われた常磐炭鉱の社宅だ。

昭和がそのまま残されているような場所なのだ。

4時間ほどの小さな旅。だがそれが時間をも超えた旅なのだと思うと、なかなか楽しくなってくるではないか。

 



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Robert Stallman and Erika Nickrenz
 Play Schubert's "Arpeggione" Sonata (1st Mvmt.)

 


 

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