MAMIYA-SEKOR C 1:2.8 f=55mm S
このレンズは、マミヤの中判645カメラ用のセコールレンズだ。
焦点距離は55mm。645カメラで使う場合、35mm判に換算すると、焦点距離が約35mmと同等の画面範囲を持つ広角レンズとなる。
設計が広角レンズとしての設計になっているから、レンズ構成は6群8枚と、エレメント枚数がやや多い。
レンズタイプは、外観的にはレトロフォーカスだろうと思うが、はっきりしない。
このレンズをマウントアダプター経由で、35mmフルフレームで使う場合には標準レンズになる。
標準レンズではあっても、35mm判で多数派?であろうダブルガウスではなさそうなわけで、写りに対する好奇心が涌いてくるのだ。(^^;
久しぶりに、幹線道路から外れた街の中を歩いた。
古い建物は、次第にマンションなどに建て替えられつつある。画像に残せるなら残しておきたいのだ。
そうして、街からはそう離れていない海辺でも撮影した。
被写体はいろいろあっても、すべての場所が半径1km以内の範囲にある。
今回の撮影に要した時間は、撮影時間に移動時間を加えても約2時間程度だった。
すべての場所が、おなじ空気の中にある。じつにリッチな旅なのだ。(^^;
画面中央部の切り出し
細かいところまで解像しながらも、柔らかく写るレンズだ。
つまり、トーンの変化がなだらかなのだ。トーンの変化が急激なレンズは、バリバリにシャープに見えて、柔らかさを失いやすいと思う。
単一色の壁面のグラデーションの変化を見ても非常になだらかで、描写の質感やボケまで考え合わせても、個人的には「スーパー・レンズ」と呼んで差し支えないと感じる。
J.S.Bach Invention No.13 in A minor (BWV 784) Guitar Duet