UV TOPCOR 1:4 f=135mm (TOKYO KOGAKU)
このレンズは、1969年にトプコン(東京光学)から発売された、レンズシャッター式一眼レフ「ユニレックス」用の交換レンズだ。
ユニレックスの当時のパンフレットには、若者がこのカメラを手にしている写真に、「いざ、映像の詩人に変身せよ」という言葉が添えられていた。
なお、改造レンズの描写は下記のリンク先でいろいろとご紹介している。
フルサイズEマウントで使うオールドレンズ&写真 (5) 海外、引伸し用、Lマウント、テレコン 他
標準レンズと一緒にジャンク箱に放り込まれていたのがこのレンズだった。
とくに問題もないコンディションだった。
このレンズと対になるボディがないからジャンク扱いとなったのだろうか。
「HI TOPCOR 1:2 f=50mm」をEマウントで使えるようにするさい、中間リングのニコンマウントを貼り合わせて、フランジバックがそのまま合った。
しかしこちらは、同じ中間リングが取り付かなかった。マウント部は同じはずなのに???
なにげなく、ミノルタ純正のSRマウント用中間リングを当ててみたら、ややオーバー・インフィニティながら、フランジバックまで合う状態で取り付いた。
これもまた、標準レンズと同様に、あとで外せるようにゴム系接着剤で貼り合せた。これで、「minolta SRマウントのトプコンレンズ」となった。(^^;
もちろん、MD用Eマウントアダプターが使えるようになる。
絞りは、これもすこし絞り込んだあたりで固定しようかと思った。
しかしネットを見ていると、「絞り開放からよく写る」という記事を複数見かけたので、それを信用して?開放のままで使うこととした。
レンズの長所も短所もすべて出てしまうのが、「絞り開放」なのだ。
ゴム系接着剤による接着でも、もちろん簡単には剥がれないから、剥離落下の心配はない。
さらに、どうしても剥がしたい場合には、剥がせないことはない。
これがエポキシ系の接着剤だと、超強力なので、どうしたって剥がれなくなる。削り取るしかなくなるのだ。
どちらの接着剤を使うかは、あくまでも考え方による。
元に戻す可能性があると考えるなら、エポキシ系を使うわけにはいかない。
今日はひさしぶりによく晴れた。そうして風も強かった。
こんな日は海にいく。
海が荒れているほど、晴天下の大気に水蒸気は満ち、フレアーがかかったような視界になる。
それを撮ろうと思った。金属鏡筒の135mmレンズ1本だけを付けたまま、海岸沿いをめぐった。
レンズの評価基準の一つに、「アウトフォーカス領域のボケの味」がある。
レンズごとにボケの出方は大きく異なるし、ボケが美しいほどレンズとしての評価も高いものになるのだ。
このレンズは、絞り開放でも被写界深度はそれほど浅くならず、「ぐるぐる系」のボケ自体、それほど評価されるものでもないだろう。
しかし背景が遠くなれば、すべては溶け合い、合焦箇所を鮮やかに浮き上がらせる。
受け入れられず、捨てられていたものたちが、全開バリバリでさまざまな絵を見せてくれるのだ。
メチャメチャ好きな曲だ。このブログでも何回使ったかわからない。(^^ゞ
この動画でも、かつて同じ場所で撮影した海の写真を使っていた。
Orbina (Orphant) - ORBINA