那珂市 - 一乗院 だるま市
 
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 + Kenko SOFTON SPEC [A]
 
 
お正月になるといつも一乗院のダルマ市に行く。冬の明るいお祭りだ。
いろいろな露店が出ていて、眺めて歩くのも楽しい。だが最近、露店の数が減りつつあると感じる。
 
以前、沢蟹を売っている老夫婦を見たことがある。
水槽の中に沢蟹がたくさんいた。沢蟹は小さな蟹だ、身を食べるようなものではない。汁のダシを取るためのものだ。
 
渓流に入って小さな岩を持ち上げれば、小さな蟹や蝦が出てくる。
だがこの季節、それを捕るには川の水はとても冷たい。どれほど多くの時間をかけて捕ったのだろうかと思った。
 
沢蟹の水槽の前では、ほとんど誰も立ち止まる様子もなかった。
次の年には、売っている姿を見なかった。年齢から、渓流に入るのも大変になったのかもしれない。── あるいは、ほとんど売れないので止めてしまったのだろうか。
 
だるま市に行くとその老夫婦のことを思い出す。だが今日も見なかった。
── 冬の明るい祭り。豊かな彩色の中に、新しい年はその歩を踏み出すのだ。
 
 
 
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J. S. Bach - Prelude and Fugue n.7 in E-flat Major BWV 852 (WTC I)