HOW TO物の出版が盛んだ。便利さを感じることもあるが、何とはなしに不快を感じることもある。(4/9)

カミュの「形而上的反抗」における「神」を、単に「依存の対象の、すべての象徴」として考えるなら、イワンの「神は残酷である、云々」、すべて筋が通る。
依存を求めつつ、それを嫌悪する。(4/17)

カミュがヴェルレーヌを評して。「ヴェルレーヌは理性で神を攻撃し、魂では祈っていた」。(4/19)

「悲しい」という言葉だけを見ても、何ら悲しさはわかない。
説明的文学の最大の弱点はここにある。登場人物と読者とがその経験を共有しなければ ──。(2/17)

花屋の中年の男が僕に言った。
「たくさん希望を持っているんだろう、あんちゃんは」。(3/25)

ねぼけまなこの朝。高台からは海が一望に見渡せる。
── 海にまぶしさを感じた朝。いつになく、風の強い日だった。(3/25)

「表現の破壊」などと言っている、おめでた屋たち。中身は、はや破壊されつくしている。
── 深夜、のどが渇いた時、水を飲む気分が好きだ。火照った胸に、冷たい水が流れてゆく。(3/22)

志賀直哉。「とにかく、私が会った中では、芥川君は始終、自身の芸術に疑いを持っていた。それだけにもっと伸びる人だと私は思っていた」。(2/25)

「生活の芸術化」。そんな言葉を見た。
生活に「芸術的」も何も、あるものか。生活をどうとらえるかだ、それだけだ。
(4/28)

アリストパネース。「お前の大言壮語が、良きことを教えるかね?とにかく、人間の言葉で話すことだよ」。(3/9)

お爺さんと子供がバドミントンをやっている。一回として続かない。それでも楽しそうだ。
羽根が僕の足元に落ちてきた。僕はそれを拾って投げ返した。
「どうも、どうも」。おじいさんが愛想よく笑う。そのとき僕の何かも喜んでいる。何が・・・。(4/19)

中年の酔っぱらい。彼は歩きながら、目につく文字を口で読みあげている。
「えーと、Y商店か。うん。何?そうか、このあたりは○×町の三丁目か。おや・・・」。
無限に読み続けても、読まれるものは皆、夜の中に黙している。
── 彼は彼だけなのだし、僕は僕だけなのだ・・・。(4/14)

「人ごみを歩くのは、これだから嫌なんだ。歩くスピードがどうにもならない」。
(8/2)

中学校では、テストの順位を発表した。
僕は、いつも何の「位置付け」もなく遊んでいる皆の位置が不思議だった。(3/2)

中学時代の卒業文集から。
H.N 「生まれてきたからには、立派な人になりたいと、私は思います」。(2/25)




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