僕がよく行ったあの河原は今でも変わらないのだろう。
堰によどんだ水は水位が上がり、やがてそこを乗り越え、白く輝き、響き、野性の香と光とに重なっていく。(10/23)
記憶に染められた風景の語ること。
その「静止」。── 雨と時間とに打たれ続ける建築。(10/26)
ふと振り返れば、一番彼方に見える墓標に、彼の名前も刻まれている。
それが一番悲惨な死だった。
その手前に連なる、さまざまな姿をした墓標群はもはや──何の死も意味してはいない。── 幻想の死滅の連なり。(10/27)
夜。高いガードの下の交差点。そうして家々。(11/8)
雨──幽雨。
黙す人々の姿に、路面に、家々に。── つまり、おなじ影の上に、雨は。
静止した家々はどこにあるのか、走る子どもたちはどこにいるのか。
僕たちは、僕たちが確かめたものとともに、どこまでも歩いてゆく。(11/21)
晩年の青木繁。衰弱していく肉体の中、洗い流されて行ったものは何か。
── 最後には、支えていなければならなかったものがなんなのか、明らかになる。(10/28)
事件を前にして、安心できる居場所でそれを語ることは不可能だ。(11/7)
波は崩壊へと向かいながら、さらにかがやき続ける。
僕は同じ人々を何人も知っている。「いまはお別れです。しかしすぐにまた会えるでしょう」。
再び人は、新たな兵士として戻ってくるだろう。(10/28)
風景の手前、黒い影を持つ、知らぬ人の表情。(10/31)
「淀み」と「待機」と。
── 流れの中、軽い木の葉は葦に妨害され、繰り返し立ち止まる。
かと思えば、いつも身構える小さな虫は、葦原に集まり飛び跳ねる。
── 地下鉄の窓の外を走る黒い壁の、光。(10/29)
この世界、微妙な事件があるいは怪物を生み出し、進化というもの。
── どこに向かうのだろう、僕たちは、僕たちの「姿勢」は。(10/30)
夜の彼方に東洋の城が見える。矢は季節の中を飛んでゆく。
風に追われて小さな生き物たちは、洞の奥へと逃れ去り、洞の奥に神殿を求め、求め続け、やがて行き止まる。(10/30)
夜道。なにも見ずに歩く事を覚えたのはいつだったろう。
しかし僕は──どれほどのものを確かめたというのだろう。(11/11)
堰によどんだ水は水位が上がり、やがてそこを乗り越え、白く輝き、響き、野性の香と光とに重なっていく。(10/23)
記憶に染められた風景の語ること。
その「静止」。── 雨と時間とに打たれ続ける建築。(10/26)
ふと振り返れば、一番彼方に見える墓標に、彼の名前も刻まれている。
それが一番悲惨な死だった。
その手前に連なる、さまざまな姿をした墓標群はもはや──何の死も意味してはいない。── 幻想の死滅の連なり。(10/27)
夜。高いガードの下の交差点。そうして家々。(11/8)
雨──幽雨。
黙す人々の姿に、路面に、家々に。── つまり、おなじ影の上に、雨は。
静止した家々はどこにあるのか、走る子どもたちはどこにいるのか。
僕たちは、僕たちが確かめたものとともに、どこまでも歩いてゆく。(11/21)
晩年の青木繁。衰弱していく肉体の中、洗い流されて行ったものは何か。
── 最後には、支えていなければならなかったものがなんなのか、明らかになる。(10/28)
事件を前にして、安心できる居場所でそれを語ることは不可能だ。(11/7)
波は崩壊へと向かいながら、さらにかがやき続ける。
僕は同じ人々を何人も知っている。「いまはお別れです。しかしすぐにまた会えるでしょう」。
再び人は、新たな兵士として戻ってくるだろう。(10/28)
風景の手前、黒い影を持つ、知らぬ人の表情。(10/31)
「淀み」と「待機」と。
── 流れの中、軽い木の葉は葦に妨害され、繰り返し立ち止まる。
かと思えば、いつも身構える小さな虫は、葦原に集まり飛び跳ねる。
── 地下鉄の窓の外を走る黒い壁の、光。(10/29)
この世界、微妙な事件があるいは怪物を生み出し、進化というもの。
── どこに向かうのだろう、僕たちは、僕たちの「姿勢」は。(10/30)
夜の彼方に東洋の城が見える。矢は季節の中を飛んでゆく。
風に追われて小さな生き物たちは、洞の奥へと逃れ去り、洞の奥に神殿を求め、求め続け、やがて行き止まる。(10/30)
夜道。なにも見ずに歩く事を覚えたのはいつだったろう。
しかし僕は──どれほどのものを確かめたというのだろう。(11/11)
