私はちょうど『チェリオ』のプロモーション時に
初めて中島曲を聴きました。
その頃の彼女は、曲自体はもちろんしゃべりも
まさに必死に“ロックっぽく”見せている感じでした。
なんだか痛々しく、ちょっと小生意気に見えたり、
反面 自分の音楽を懸命に追求している人のようにも見え、
良くも悪くも非常に気になったのを覚えてます。
中島としての活動は90年代中盤“アイドル冬の時代”、
ガールポップ全盛の最中だったので、
彼女も必然的にそのカテゴリーに入ることになったのでしょうね。
中島後期の彼女からは「私はみんなとは違うのよ!」という
不器用な自己主張が強く感じられました。
私自身は一度ファンを離れ、またbice名義でのデビュー後
少し経ったところで戻ってくるわけなのですが。
あまりのスタイルの違いに、
しばらくは同一人物だと気づかないほどでした。
(ネットも普及しておらず、情報自体が少なかったですからね。)
bice名義の曲はさんざん聴き倒し、
もう客観的な評価は難しいほどになってしまっているのですが。
そんな私が今一番聴きたくなるアルバムが
中島1st『おいつけ!おいこせ!』だったりします。
たくさんの素敵なメロディー、瑞々しい感性の宝庫、
迷いの無い歌声にとてもひきつけられます。
結果的に多くのレーベルを渡り歩き、
その時々で音楽性を広げてきた彼女ですが、
根底にあるメロディーメーカーとしてのセンスは常に変わらず、
どの時代にも名曲を生み出してきていると思います。
彼女の音楽性の変化、振り幅の大きさは
音楽に対する探究心そのもの。
様々な形で彼女のメロディーにふれられたこと、
ファンとしてとてもうれしく思っています。
http://www.youtube.com/watch?v=wZleyDQJGmU