このところ、仕事の帰りに寄り道をする心ゆとりがなかったことに気がついた。
何かに追い立てられているとき、その瞬間瞬間をやり過ごすのに一生懸命になってしまう。
疲れきって家の最寄り駅までたどり着いたら、もうよけいなことは考えずにとにかくまっすぐ帰ろうと思う。
通りすがりのお店できれいな洋服を眺めたり、ていねいに入れてもらったコーヒーを一杯味わったりすれば、無意識に緊張してかたまっていた心とからだがほっと和むのに。

今日は、朝から肉体労働をひとりで黙々として、外回りもして、少しいつもより早く最寄り駅に戻ってきた。
疲れたけれども「少しいつもより早」かったことで、視界にスターバックスの明かりがはいってきて、私をそっと誘った(ような気がした)。

あたためてもらったアップルパイとチャイティラテ。外は雨模様だが、甘酸っぱくてやや歯応えのあるアップルに、チャイティラテのスパイスがよく合って本当においしい。
平日の夜更けのスターバックスは、私と同じようにひとりで来ている人々が殆どであたりの話し声は気にならない。
別に広いお店ではないのに天井が高くて開放的かつ落ち着いたインテリア。ほどよい距離感のスタッフの対応。


帰宅は30分ぐらい遅くなるが、重い足をひきずってぐったり歩く家までのいつもの道のりが、寄り道をすると楽しい散歩の時間に変わる。
秋の夜長は、ときには寄り道してみるといい。
一週間が終わった。。。
地味な事務作業を月曜から淡々と積み重ねて、ぐったり疲れきった。

月曜には、同じ部署にいる気心の知れた友だちが別の会社に出向すると聞いて大ショック! 
彼女は私をさりげなく励ましたり和ませたりしてくれる大切な存在だったから。

でも彼女の将来を思えば、このまま狭い世界でぐるぐるしているよりも、広い世間を知って、人脈を広げて、経験もいろいろ積むことができるほうが絶対にいい。
外国に行くわけでも大阪とか名古屋とかに行くわけでもないのだ。
寂しいけれど、笑顔で送り出さなくては。

たまたま彼女と帰りの電車が一緒になって、私がおりるまでおしゃべりした。
私よりひとまわり以上若くて、敬語を使わないのに決して失礼に思わせない不思議な、でも魅力的な友だち。

ひとりのなって、上島珈琲で冷たい黒糖ミルクコーヒーをオーダーした。思いきってジャマイカンラムボールも。

黒糖のおだやかで素朴な甘味で、私の寂しさはちょっとだけ慰められた。
もう少し続けて味わったら、やさしい気持ちがどこからかよみがえってきた。
ラムボールのパンチのきいたスイートさは、私を前向きにした。

上島珈琲来るのは久しぶり。
またほっとするために、やさしさを思い出すために来たいと思った。
新しいところに向かっていく大事なともだち。今度ばかりは私が彼女にパワーをおくらなくては。

相棒と駅で落ち合い、夕食を東秀で済ませようということになった。
日没後もまだまだ蒸し暑く、立ち止まると全身から汗がふき出す。

あまりの暑さに、先日絶賛し広東麺が気になりつつも冷やし中華を選んだ。相棒は暑さにめげず広東麺を注文。水を飲みながら待っているうちに汗はおさまってきた。




結局、私は広東麺にしなかったことを非常に悔やんだ。冷やし中華は、彩り鮮やかでさっぱりしていて、夏バテで食欲がないときにはよさそうだ。しかし
スープの味が単調。途中で飽きてくる。
それにひきかえ広東麺は相変わらずの深いコク。おまけに一日に摂取することを推奨される野菜の量の半分を食べられるように作られているそうだ。確かに美味しいあんかけに紛れている野菜は結構な量だ。
最後に大事にあじわうウズラの卵もちゃんと1つ入っている。
相棒は私の体重の2/3ほどだが、スープまできれいに飲み干して実に満足そうだった。

どんなに暑い日でも、東秀のテーブルについて水を飲んでじっとしていればほどなく汗も止まる。
次回東秀に来たら必ず広東麺 税込630円にするぞと、内心固く誓ったのだった。