はじめまして。
アンティークショップ Rainbow road (レインボーロード)です。
本日、ネットショップをオープンしました!
こちらで主に扱う商品は海外のアンティーク、ビンテージ、ブロカント品(古道具)です。
その中でも特に思い入れの強いものは
フランスのロンウィ( les emaux de Longwy ) というエナメル陶器です。
日本ではほとんど知られていませんが
海外ではフランスに留まらず、ヨーロッパやアメリカでもコレクターがいます。
私は30年ほど前にこの陶器と出会いました。
フランスへ語学留学(遊学?)していた際、ロンウィ出身の夫妻と知り合いました。
そうロンウィとは地名でもあるんです。
ドイツとルクセンブルクに近いフランス北部の町。
その夫妻のお宅に招かれた時、大きな飾り棚一杯に美しい陶器が置かれていたのです。
ターコイズブルーの地に草花や鳥が描かれた美しい陶器たち。
温かみがあってノスタルジックで、どことなく日本を感じました。
私がその陶器に見惚れていると
「これは結婚する際、両親から贈られたもので、ロンウィではそのような習慣がある」
と教えてくれました。
この陶器たちは大切にされ、やがては子供へと受け継がれていくのでしょう。
ここでロンウィ窯(Manufacture des Emaux de Longwy)の歴史についてちょっと説明しますね。
1798年にかつて修道院だったところにファイエンス焼きの陶器工場が作られました。
皇帝ナポレオンがロンウィを訪れた際、その陶器を気に入り、皇室のテーブルウェアを発注したことで一躍有名になりました。
その後、繁栄し続けましたが、時代は中国や日本から輸入されるオリエンタルな磁気に押され始めました。
そこでイタリアから職人を呼び寄せ、1870年頃からエナメル陶器を作り始め、最初のロンウィ エナメルが誕生しました。
エナメル陶器は日本の七宝焼を参考に作られたと言われています。
それから1世紀以上に渡って、ロンウィは陶器において、エナメル陶器の独占権を保持してきました。
1918年頃からアールデコスタイルで更に人気を博し、その人気は1925年に頂点に達し、1930年代まで栄華を極めました。
この時期に作られたものがロンウィの黄金時代であり、愛好家を魅了して止まない逸品なのです。
1960年代になると素朴で実用的な製品の生産は停止し、装飾性の高い高級品へとシフトチェンジしましたが、
1977年に歴史的な陶器工場は清算され、起業家に引き継がれました。
その後も幾度かオーナーが変わり現在に至ります。
現在のロンウィ エナメルは芸術性を極めた高級品ばかりです。
それはそれで素敵なのですが、私は素朴で温かみのあるヴューロンウィ(Vieux LONGWY =古いロンウィ)が大好きなんです。
ここで私のロンウィコレクションをちょっと紹介。
※これは販売する予定はありません。
飾り皿
鍋敷き
いかがですか?
フランスを中心に世界中から、ヴューロンウィを収集し、
「その素晴らしさを日本でも広めたい!」
との思いからショップをオープンしました。
どうぞよろしくお願いいたします。


