こんにちは。
アンティークショップRainbow Road (レインボーロード)です。
前回はフランスの名陶 ロンウィ(Manufacture des Emaux de Longwy)についての紹介をしました。
今回はフランスのアンティーク事情についてをお話したいと思います。
フランスに留学していた頃、縁あってある夫婦と出会い、毎週のように週末はそのお宅で過ごしていました。
我が子のように可愛がってくれる彼らに連れられ、よく蚤の市やブロカント(古道具市)に行きました。
来客用の食器をアンティークやブロカントで揃える。
お客さんを中古の食器でもてなすのか
と驚きました。
なぜ新品のものを買わないのかと質問すると、
それではつまらないと素っ気ない返事。
古い物を大切に使い続けることが良いのだそう。
これはカルチャーショックでしたね。
ランチやディナーに呼ばれた友人、知人は出された料理はもちろん、食器も褒めたりします。
どこのブロカントで見つけたの?とそこで話に花が咲いたり。
擦れて色が剥げてきても、ピカピカだったものがくすんでいぶし銀になっても、それは「あじ」となって、物の魅力を引き立てる。
大切に使うと言うことは「物を育てる」ということなのかなと思いました。
ここに鍋敷きがあります。
よく見ると擦れているし、油が染み付いてくすんでいるのが分かるでしょうか。
日本人の感覚だと、汚くなったから新しいものに変えようと思いますよね
でも、これをキッチンに置くと輝き出すんです。
実際に鍋を置くと長年使い込まれた素敵な鍋敷きに変身するんです
単なる料理道具としてなら、100均でも買えるでしょう。
でも、このように使い込まれたものを置くと、味わい深いと思いませんか。
変わって
こちらはオールドノリタケのティーポットとミルク入れ。
1911-1921年頃の刻印があります。
長年愛され大切に使われていたことが分かります。
アメリカに渡り大切に使われ、約100年後に私がアメリカより買い戻した里帰り品。
観賞用として棚の中に飾られていたものではなく、使われて破損せずに残っているとは、よほど大切にされていたのでしょう。
この商品は売らずに一生手元において置くつもりです。
アンティーク、ビンテージ品や
そこまで希少性のないブロカント品でも
大切に使われたことで今に残っている品々。
割れ物の代名詞と言える陶器。
その割れやすい陶器が50年も100年も残っているって奇跡だと思いませんか。
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