あのTV小説「スングム」がなぜ2014年の夏の終わり頃まで韓国KBS2でダラダラと延長放送されたことについて検証してみました。
ご覧になったかたはそのダラダラとした纏まりに欠ける内容と地味な展開に飽々された方もおられたかと思います。
そういう私もこのドラマの脚本にはいい加減飽々していました。
当の韓国でもそれなりの視聴率を叩きだしていましたが、視聴者にはもうひとつインパクトがなかったようですね。だいたい朝からこのドラマを見て元気がでるようには思えません。
このスングムの前に放送された「ウンヒ」はそれなりに見ごたえがあったと思います。
KBSは「スングム」を120話程度で終わらせて、TV小説にテコ入れをしようとしたと思います。
脚本や音楽に新鮮味をだそうとしたわけです。
若手の脚本家を起用したり、TVサウンドトラックを入れることで新鮮なTV小説にしようとしました。
これは次作の「一途なタンポポちゃん」や「それでも青い日に」ではっきり証明されています。
ただKBSの思惑通りにいかない事態がおこりました。
それが「一途なタンポポちゃん」です。
脚本や音楽の準備が進められていたにもかかわらず、主役に抜擢されていたキム・ガウンが、同年に大ヒットしたKBSの大作「朝鮮ガンマン」に出演が決まっていたわけです。そして同年5月にクランクインしました。
「朝鮮ガンマン」はたしか7月にクランクアップする予定でしたが、それがおおはばに遅れ、おまけに大ヒットしたせいで8月の終わり頃まで延長する事態になり、キム・ガウンは最終話まで拘束されたと思われます。
これはあくまで私の憶測にすぎませんが、この年の状況から見て間違いはないと思います。
「スングム」がなぜ8月まで引き延ばされなければならなかったのか?そしてこのドラマがダラダラと纏まりに欠けるところが多いのかがわかると思われます。
念をおしますが、これはあくまで私の憶測です…。