爽やかな5月も過ぎ去り、6月に入りました。
こちら種子島は、少し蒸し蒸しした空気となり、そろそろ虫も飛び交う、あの嫌な季節がやってこようとしています。
飼っている鶏が卵を産み、4羽の雌鶏が10個の卵を温め、そこから7羽の雛が孵り、中には自然淘汰され逝くものもあり、今、3羽のひよこが人間で言う少年とやらになってきた頃です。
5月に入った頃、ヨチヨチ歩きのひよこを狙った、でっかいでっかいアオダイショウが、鶏小屋の金網を這い上がっているところを、丁度旦那が通りかかりました。
ビビル旦那。
いや、無理もない、2m近くあったよ、アイツ・・・。
わーわー!!どうする?どうしよう!!!
なんて言っているうち、あれよあれよと登りきり、金網と屋根の隙間から入り込んで行くではないですか!!
ギャーギャー騒ぐワタクシ。
思わず旦那は引き摺り下ろそうと尻尾を掴むが、結構な力があるらしい。
私は手に持っていたスコップを旦那に渡し、逃げようとするアオダイショウを仕留めました。
あぁ。可哀想とかいう声が聞こえてきそうですが、いたしかたありません。
私達、鶏大事。(ナンマイダーナンマイダー)
そして次の日。ビクビクしながら鶏小屋の様子を見に行ったけど、何も変わった様子も無く、これで一安心。
と、 思 い き や ! !
夜、寝静まった午前1時半。
『コッコッコッコケーーーーー!!!ゴゲゴゲゴゲーーー!!バサバサバサ(羽ばたく音)』
明らかにおかしな鳴き声の鶏達。
旦那が異変に気付き、私を起こし、家の窓越しに鶏小屋に懐中電灯当てて見るが、何も見当たらない。
でもやっぱり様子が変。
狂ったように鳴く鶏もいる。
えぇぇぇーーー。やだよー。コワイヨー。コワイヨー。
旦那とドウヂヨー!!と半泣きで、鍬やスコップや鎌やら持って、鶏小屋へ出動です。
まず、外から懐中電灯で中を照らして覗いてみるも、ヤツは見当たらない。
上、下、壁、全部照らしてみても、細長いアイツはいない・・・。
おかしーーなーーー。
ふと、卵を産む箱の中を照らすと・・・
い、 い、 い、 居だーーーーーーー!!!
ギャーーーギャーーーギャーーー
ゴワイーーーーー!!!
ダメ?ねぇ、やらなきゃダメなの??
えぇ、やらなきゃダメなんです。
たぶん、平気なお方は、「アオダイショウは悪さしないから、取って逃がしてやれ~」とおっしゃると思うのですが、私達、てんでダメなんです。
意を決して旦那と鶏小屋に潜入。
人間の気配を察したヤツは、私達の死角へ身を潜めます。
『ひよこが入り込まないように』と隙間を埋めた瓦の裏に行ったみたいだけど、その瓦を除ける勇気が・・・ない・・・。
そんな時ばっかり私は女の子ぶって、旦那に任務を被せるのであ~る!
30分くらい格闘した後、やっとやっと仕留めました。
後日、鶏小屋の金網と屋根の間の僅かな隙間を埋めるため、改修DIYしました。
鶏小屋の周りには、匂いに敏感な蛇の嫌がるタバコのニコチン液を散布し、これでようやく安心、2週間程経ちますが、鶏の様子から、おそらく出た気配無し。
と、アオダイショウ事件は幕を閉じました。
長々書きましたが、ギャーギャートラブル事件簿を書きたかったわけじゃありません。
初めて鶏を捌いた時にも感じた事だけど、鶏も、蛇も、自分の最期を覚った時の命に対して、やるかやられるかの瀬戸際は、決して油断してはいけないということ。
命の大小関係なく、生き残るために必死にもがく生き物の命を取るときは、決して手加減をしてはいけないということ。
そして、何より感動したのは、自分の雛を必死に守り続けたお母さん鶏のこと。
4羽の雌鶏の中で、1羽だけ子育て上手なお母さん鶏がいます。
3羽の雛が孵った時から、私達が近づくと、小屋の隅っこの方にかくまって、雛を自分の懐に隠します。
他の雌鶏からの攻撃にも必要以上には反撃せず、餌の食べ方を教え、餌の探し方を教え、いつも懐に抱いて、立派に子育てしています。
今生きている3羽の雛が、そのお母さん鶏の子です。
蛇の襲撃の時、何羽か餌食となった子達もいましたが、なぜかその3羽だけは助かりました。
守り通したお母さん鶏の姿に、強く胸を打たれました。
何があろうと、どんなことが起きようと、子ども達を守るのは、やっぱり親の務めだと、しみじみ思うのでした。

