<映画.COMによる解説です>
映画「ブラック・スワン」の振付師で、ナタリー・ポートマンの夫としても知られるパリ・オペラ座バレエ団の元芸術監督バンジャマン・ミルピエを追ったドキュメンタリー。ミルピエが350年以上の歴史と伝統に対峙しながら挑んだ演目「Clear, Loud, Bright, Forward」完成までの道のりを通じ、史上最年少で芸術監督に大抜擢されながらも、わずか1年半で芸術監督を辞任することとなったミルピエがパリ・オペラ座にもたらしたもの、伝統と革新がぶつかることで、オペラ座に刻まれた新たな歴史に光を当てる。ティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレーが共同で監督を務め、音楽をルー・リードやビョークの「メダラ」「拘束のドローイング」に参加したピアニストのニコ・マーリーが、衣装をファッションデザイナー、イリス・バン・ヘルぺンが担当。また、レオノール・ボーラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーベをはじめとする、総勢24人のバレエダンサーが出演。
参考記事
https://madamefigaro.jp/paris/series/ballet/161012-ballet.html
WOWOWではこういったバレエのドキュメンタリーの放送もあるので
有難いです。
オペラ座のバレエ学校の1年を追ったドキュメンタリーも大好きでしたし、
最近はその5年後の彼らの今を追った作品も上演され始めています。
今回のこの作品は若き振付家が歴史と伝統のあるオペラ座で芸術監督を
任されたドキュメンタリーですが、若き異端児と言われるこのミルピエ氏と
選抜された16名の若きダンサーたちの作品完成までを飽きることなく
魅せられました。
ダンサーたちはオペラ座のコールドバレエと言われる群舞のダンサーたちなのですが
(オペラ座のダンサーになるのですから群舞と言えども素晴らしい実力を持っている人たちですが)
彼らがソリストとして踊る場面を作ってあります。
彼らに光を充てた・・・・というのでしょうか。
本番まで何日!といったカウントダウンの画像に引っ張られてワクワクします。
彼はダンサーの視点に立って物事をとらえようとしている言動や革新しようとする行動が、
どうやらある意味オペラ座の崇高な伝統とは対立するところもあったのでしょうね。
この映画が上映されて彼は辞任したそうです。
それでも彼が与えた新しい発想はダンサーやオペラ座にも良い影響を残したと思います。