ネズミの家族の話し -3ページ目

ネズミの家族の話し

空想妄想現実の話し

「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ」

ねずみの嫁には子どもがいない。

結婚して子育てするのが人生の目的と信じて疑わずに生きてきた。

それが、予想もしない人生のシナリオにぶち当たってしまったのだ。

何ひとつ自分ができる事が頭に浮かばないのだが、心のどこかで

「何かのために生きなきゃいけない」

そう叫んでるもう一匹のねずみがいる。

まさか人生の中盤で自分の人生を練り直すことになるとは

ねずみの嫁はそう独り言を言った。

ねずみの夫と話をしていると、書店に行けば知恵がでるんじゃないかとなった。

そうして、ねずみの嫁は人混み渦巻く
渋谷の本屋にやってきたのだ。

簿記2級?TOEIC?公認会計士?

それでも、やってみようという力が湧いてこない。

とりあえず、気分展開をしてひらめく時を待とうと結局レース編みの本を買って店をでた。

その夜、夜空のお月様がねずみの嫁に語りかけてきた。

「一匹一匹必ず生まれてきた意味がある。」

ねずみの嫁は、自分の人生に真剣に向き合おうと決意した。