まだまだ暑い南の島で、なかなかお会いできない知る人ぞ知るというユタ様に知人の縁でお会いすることができた。

色々聞きたいことはあったけれど、一番期待することは「救い」だった。

どうしたら人生を、自分を変えられるのだろうか。

それを知りたかった。

 

ユタ様は挨拶がすんだら開口一番「不安」「自分に自信がない」「人のために生きてきた」と言った。

「人の意地悪や心のゴミのようなものを一手に引き受ける道ができてしまっている。今も過去生も虐げられる人生が多かったみたい」

自覚のあることなのでグサッときたけれど、それ以上に悲しくなったのは、どうしたら変われるのか、自分に自信を持てるようになるのか、を聞いた時の回答だった。

「ワクワクすることをすればいいのよ。楽しいこと。」

ああまただ、と思った。

ここに至るまでどれだけ踏みつけられて自分を失ってきたか、そういう経験のない人は簡単にそういうことを言う。

自己啓発本、ヒーリング、占い・・・みんな「ワクワクすることをしろ」と言う。

でも、それがわかれば人に聞いたりしない。

好きなこともワクワクすることも、本当に何もないのだ。

「どうせ・・・」

心の奥底にそういう気持ちが冷たい石のようにあるから、喜怒哀楽が薄い。

良くないことがあっても「どうせこんなもの」、嬉しいことがあっても「多くを期待してはいけない」そうやって自分を守ってきた。

 

「どうしてそんなに自分に自信がなく、喜怒哀楽が薄くなってしまったの?」

と聞かれた。

一番の原因は両親や実家の家族だと思うと答えたら、わかっているのね、と言われた。

わかってはいるけれど、自分の思いが一切受け取ってもらえない、否定と拒絶ばかりの環境でどうやって自信を持てと言うのか。

この人は恐れながら祈るような気持ちで親に話しかけたことがあるのだろうか。

そして毎回絶望する経験をしたことはあるのだろうか。

理由もわからず気分で殴られたり無視されたり、それでも必ず自分が悪いのだと思わされる家で生活したことはあるのだろうか。

家も世の中も安全な場所ではなく、他者とは自分の心や体を搾取し傷つける敵でしかない環境を想像することはできるのだろうか。

そういうことを知った上で、ワクワクすることをすれば変われると言っているのだろうか。

やっぱり無理なんだ。

救いはこれまでもなかったし、これからもないんだ。

そう思いながら話は続いた。

「自分の成長のために、魂の修行のためにそういう人生を選んで生まれてきている。辛い経験も実際にしないとわからないから、それを経験するためにそういう設定にしてきた」

これもよく聞く話だった。

それを変えたいのに、もう充分だと思っているのに、結局は設定だから私の人生はずっとそうだということなのか。

これなら来なければ良かった・・・もっと当たり障りのない来年の運勢とかを聞けばよかったのかな・・・

 

「一人で良く頑張ってきたわね。」

 

思いがけず急にそう言われた時、茫然としながら涙があふれてきた。

これまでに一度も誰からもかわいそうにとか、大変だったねなどという言葉をかけてもらったことはなかった。

心の底で期待はしていたけれど、そういうことは起こらないことも理解していた。

ねぎらいや労わりの言葉をかけてもらったのは生まれて初めてのことだった。

 

これまで大学を出てからずっと忙しく会社勤めをしてきたけれど、2年前に心からうんざりして、誰もがうらやむ企業の給料の良い仕事を辞めた。

ユタ様によると、それが人生の第2章の始まりだったらしい。

もう自分を殺して人の影として生きるのをやめると決めた。

周囲の人は「そんないい会社辞めたらもったいない」と言っていた。そうでなくても「もう少し様子を見たら?」くらいだった。

でも、人の意見ではなく、リスクを取って本当の自分の声を聞くことを選んだ。

それが扉を開けたらしい。

辛い修行の第1章は終わり、新しい第2章への扉は開いているので、後は自分で決めて人生の進むのみ。

もう人の悪意やゴミのようなものを引き受けてはいけない。

いじめられる役を引き受けてはいけない。

 

ああこの人は本物なんだなと感じた。

私と話していると思っていたけれど、実は神棚の神様や私の後ろにいるという見えない存在達と話して、泣いている子供のような本当の私を見つけてくれた。

よく頑張ったねと言われて初めて、第2章に進む力がわいてきた気がする。

これまでの経験を書いて、何でもいいから発信しなさい、と言われた。

一言でも1行でもいい。

もともと過去生でもずっと書く仕事をしていたみたいだからできるはず。

読み手のことは考えず、自分の経験と自分の感じた自分の世界を書く。

同じような思いをした人がきっと読むから、と。

 

それで今、こうして書き始めたところ。

読み手のことを考えて上手に書こうとか大勢に読んでもらおうなどと思わずに、私の世界を書く。

むしろ誰にも読まれたくない、本当は日記帳に手書きで書いてしまっておいたほうが良いような内容だと思うけど。

でも、ユタ様に教えてもらった私の救い。

これは私のためのブログ。