ねぇ

ダメな男の定義ってなんなんだろう


今までたくさんの
世間で言うすごい男に出会ってきたけど

このあたしの性格の100%を受け入れてくれたのは

ダメな男って言われちゃうあなただけだよ

寂しいも会いたいも好きだよもどこも行かないでも
全部7割でしか今まで言えなかった

言ったら
全部伝えたら

いなくなっちゃうから。


だけどあなたには
それを全て話しても

絶対に受け止めてくれる

あたしの気持ちを満たしてくれる

お金もない
仕事だっていい仕事じゃない

人付き合いもへたくそ

だけど

あたしにとっては

王子様


ねぇ

何が幸せで
何が不幸かが

わからなくなっちゃったよ


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思えばスタートからそうだった


思いを伝えたあの日から

わかってたことなのに


頭では理解できても

気持ちがとまらなくて


どうしても期待したくて


気づいたら

もう5か月が経った


あのころより期待する気持ちは増えて

だけどあのころより絶望することも増えて


どうしていいのかわからなくなって



何度も終わらせていいよって伝えたけど

何度も離れたくなくなって


どうしても一緒にいたくて


どうしてもこの人じゃないと嫌で



だけどどうしても彼はあたしじゃ嫌で


だけど彼があたしを時々

少しだけでも想ってくれることも

きっと本当なんだろうなって

信じたい気持ち半分で信じていた



だけど



好きだけじゃだめなんだ



一生交わることのない


2人のきっかけを作ったのは

あたしだから



それなのに想いを止められなかったのもあたしで


それなのに愛してると叫び続けてしまったのもあたしで



だからもっと覚悟を決めて

一緒にいることを選ばなきゃいけなかったのに


なのにあたしは



やっぱり期待したくて

やっぱり愛してほしくて


やっぱり大切にされたくて


だからどうしても

離れないと言われればうれしくて


だからどうしても

離したくなくて


だからどうしても

一生あたしだけを見てほしくて



ブレーキがきかなくなってた




拒絶されればしがみついて

愛されれば抱き付いて


また拒絶されることも

最初からわかってたはずなのに



おんなじことばかり繰り返してきた5か月だったのに




だけどね


あのころよりも

確実に距離が近づいたと思うんだ


あのころよりも

確実に近くに感じられるんだ


あのころよりも

確実に一生交われないことは理解してるのに



この永遠のループはいつまで続けていいのかな


あたしのためにも

彼のためにも



いつまであたしは


「好き」っていう

それだけの感情で

一緒にいたいと言い続けていいのかな



全部気づいてるのに


全部わかってるのに



全て意味がないことも

あたしを本気で愛してくれる日なんてこないことも



だけど

あたしのことを想ってくれてることも



あたしはちゃんとわかってるのに







これが3つそろえば
条件反射のように思い出す

何かが堰を切ったように泣き出して
止まらなくなって

泣きつかれてまた寝てしまうだけ

もう戻らない2年前に
あたしはいつまでしばられているんだろう

思い返せば思い返すほど

間違えたのはあたしなんだ


あたしが全て間違えたんだ


ほんとはあんなに優しかったのに

ほんとはあんなに愛されてたのに

ほんとはあんなにそばにいたのに

どうしてあたしは
信じきれなかったんだろう

どうしてあたしは
欲張ってしまったんだろう

お互い疲れ果てて
部屋着で商店街に出て

お気に入りの居酒屋に入って
ひたすらおいしいってはしゃぎあって

おうちに帰れば
おそろいのグラスで赤ワイン飲みながら
録画してたサッカーを見て

一緒に寝て

朝先に起きたあたしは半身浴をして

ベースメークが終わった頃に彼を起こして

猛ダッシュで駅まで走って

駅前でタバコを吸う彼を待ちながらチャージして

通勤ラッシュの満員電車に乗って

乗り換えの駅でバイバイする


たったそれだけの
なんてことない普通のことを

あんなにも笑えてたのは

あなたがいてくれたからで
あなたが優しかったからで
あなたが愛してくれたからで

それなのにどうして
どうしてあたしは

いつも一人ぼっちみたいな顔をして
いつもあたしだけみたいに思い込んで

いつも不安で
いつも寂しくて

いつも不満ばっかりだったんだろう


あなたがくれた時間は

いつもいつも幸せだったのに

あたしにくれる全てが
あたしを幸せにしてくれてたのに

どうしてそれに気づけなかったんだろう

あなたにあんなことを言わせてしまうまで

サヨナラ言いながらお互いに泣いてしまうまで

どうしてわからなかったんだろう


最後まで手をふってくれた
最後まで頑張れよって言ってくれた
最後に泣いてくれた
最後に寂しいなって言ってくれた

彼の優しさに
愛情に

どうして気づけなかったんだろう


今夜もまた条件反射のように切なくなって
胸が苦しくなって
気づいたら涙が出て

一人で見るサッカーは

あなたとの幸せな時間しか思い出せなくて

気になってた試合結果も
見逃してしまった


あなたがいるだけで
それだけでよかったのに

どうしてその喜びを
あたしは忘れちゃってたんだろう



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