登場人物の一覧は
http://ameblo.jp/rainbow11mel/entry-11386811383.html
杉内貴裕は自宅に帰ると、真っ先に浴室へ飛び込んだ。
とにかく汗を流したい。
リフォーム会社の営業をしている貴裕は、仕事の大半が外回り。
1日中、太陽に照りつけられ、顔や腕は赤黒い。
お風呂に入るとヒリヒリする。
「さっぱりしたぜ」
バスタオルで乱暴に髪を拭く貴裕は、トランクス1枚でリビングに入ってきた。
リビングは冷房が利いているが、それでは足りずに扇風機を回し、その前で仁王立ちしている。
「だらしがないなぁ」
夕飯をテーブルに並べる涼子は口を尖らせた。
妻の前でも格好をかまって欲しい。
「風呂上がりは裸に限る」
貴裕は扇風機を止めると、イスに座った。
彼の二の腕を見ると、日焼けした部分としていない部分の境界線がはっきりとわかる。
遠巻きなら、白のTシャツから黒い腕を出しているように見えるはずだ。
瓶ビールの栓を開けた涼子は、貴裕が手にするグラスへ注いだ。
「プハァ~、この1杯がうめぇんだよな」
貴裕はビールを気持ちよく一気に飲み干し、幸せそうな声を発した。
毎晩のように聞いている気がする。
涼子は夕飯を並べ終えると、席に座った。
「ねぇ、これ」
テーブルの片脇に置いておいた葉書きを貴裕へ示した。
「ん? ― ああ、クラス会か」
ビールを飲む貴裕は、案内状をろくに見ることなく返答した。
「いただきます」 も言わないまま、ごぼうのきんぴらへ箸を伸ばしている。
桐ヶ丘中学の3年間、貴裕と涼子は同じクラスだった。
当然、今日届いたクラス会の案内状は2通ある。
「いつのだと思う?」
葉書きを手に取り、涼子は葉書きの角を唇に当てた。
「3年2組だろ」
どうでもよさそうに、貴裕は答えた。
きんぴらを噛み砕くのに集中している。
「面白くない。 知ってたん?」
涼子は葉書きを脇へやると、「いただきます」 と、手を合わせた。
帰宅前に当時の悪友から連絡をもらい、知ったのだろう。
「幹事が誰か、知ってる?
前田遥だよ。
男どもは彼女目当てで参加するんでしょ」
そう言うと、涼子はホウレン草とお揚げの味噌汁に口をつけた。
格安で手に入れたホウレン草を惜しなく入れたので、味噌汁と言っても具の方が多い。
「そういう奴も中には」
貴裕は好物の鮭の塩焼きを箸で突いている。
「貴裕は?」
興味深そうに涼子は夫の顔をまじまじと見た。
中学時代、前田遥は男子学生のアイドル的存在だった。
顔やスタイルに目立った点はなかったが、天性の明るさが魅力的だったのだろう。
彼女の周りにはいつも、男子がいた。
涼子の熱い視線に気付いた貴裕は、「あ?」 鮭の皮を口に突っ込みながら眉を上げた。
「どうでもいいけど… 」
まだまだ勉強中の私のHPです↓
http://www5.hp-ez.com/hp/akiblog/page1
現在、当ブログでも発表した『覇者の義務』を更新中
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
肩こり・腰痛でお困りの方は
078-846-0477
兵庫県神戸市東灘区住吉宮町7-3-27
ドマーニ住吉 1階 東面
SaLa di shima 内
営業時間・休院日は当院HP・下記 院長ブログ をご確認ください。
土・日・祝も開院しております。(休院の場合アリ)
予約優先制 お気軽にお問い合わせください。
スポーツ傷害専門整 住吉整体院。↓ ↓院長ブログはこちらです。
http://ameblo.jp/sportsseitaisumiyoshi/
ユーグレナ(みどりむし)サプリメント ”みどりむしのちから”取扱店
秋田 玉川温泉 ”足温浴”設置店
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●