ラブレターが奇跡を起こす。
24年前に事故で亡くなった富久信介さんに片想いをしていたナズナが自分の癌の再発を知り、信介さんへ渡せなかったラブレターを送り、そこから物語が始まる。
これは実話だそうだけど、ナズナは脚色されている。
5年で寛解したはずの癌が新たな癌となり夫と娘のいるナズナは娘に言い出せない。
娘は14歳。
これは言いづらい。私が子ども達に話せたのは皆社会人になっていたからだった。
私がステージ4の悪性リンパ腫と言われた時、これは死ぬかもと覚悟した。
現代は癌を告知する時代だから多分フォローアップの通院でナズナは聞かされた。そうして富久信介さんに宛てて手紙を書いた。
心の奥底に秘めた一番辛く大切な記憶を富久信介さんの知り合いに託すために。
それは両親の知らなかった信介さんの話しだった。恋も知らずに亡くなったと思った息子に宛てたラブレター。
息子の話しを聞くたびに少しずつ補完されてゆく息子信介。
そして、そのラブレターを読んだ信介さんの両親がナズナに手紙を送る。自分達の知らない息子を知れて良かった。息子ととことん話し合えば良かった、という後悔を聞いてナズナは娘に病気の事を話す決心をする。
色んな見方感じ方があるだろうけれど、私には私なりの受け止め方しかできない。
まあここに書いている事が私の誰かへの手紙なのかもしれない。
