7月24日(水)15:30 宝塚大劇場 e+貸切公演
三井住友VISAカードシアター 宝塚グランドロマン
『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-
~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~
脚本・演出/植田紳爾
演出/谷正純
最初で最後の雪組ベルばら観劇でした。一度でも劇場で観られて良かった。
OGさんのイベント的な公演は観ていたものの、宝塚のベルばらは初体験だったので、きらびやかで夢々しい舞台セット、豪華な衣装、独特な台詞回し、音楽、すべてに「生でベルばらを観てる!」っていう感動があり。宝塚だから成立する世界観だよね。
最初のフェルゼン、マリー・アントワネット、オスカルの並びが劇画かのような麗しさで、美の圧が凄かった。
彩風フェルゼン様は言うまでもなく終始格好良くて、どの衣装も着こなすスタイルの良さ、馬車を走らせる時の脚の長さにやっぱり驚く。優しさと愛の塊のようなフェルゼン様はとても素敵でした。
夢白さんの王妃様は本当に高貴で美しい。浮世離れした雰囲気と最後まで失わない気高さ、まさに王妃様でした。
今宵一夜のアンドレの包容力とオスカルの可憐さにときめいていたら、次の場面でふたりが戦死したって台詞に嘘やん!ってなったけど、2幕でちゃんとバスティーユがあって良かった。
バスティーユの朝美オスカル様が市民の先頭に立って戦う姿が格好良くて、迫力に圧倒されました。あの熱量は凄い。
そのバスティーユからの牢獄の場面には心を打たれ感動してしまいました。まさかベルばらで泣くとは思わなかった。
ロザリーもベルナールもジェローデルもジャンヌも適材適所という感じでピッタリだったし、それぞれの想いが溢れる熱いお芝居が素晴らしかった。
本編ラスト、フェルゼンの叫びとゆっくり断頭台へ登っていく王妃様の後ろ姿の余韻に浸る間もなくロケットが始まって、気持ちの切り替えが難しくてしばらく放心状態だったけど、そこからのフィナーレは最高。
セラビ・アデューのアカペラは心に染みました。
出ずっぱりの彩風さんの汗だくっぷりにちょっと心配になりつつも、ダンスも歌もたっぷりで見られて聴けて嬉しかった。
2階席だったから客席降りの1幕ラストとパレードは何が起こっているのかわからず置いてけぼりだったのが残念なところではありますが、ザ宝塚な空間を堪能しました。
【主な配役】
フェルゼン:彩風咲奈
マリー・アントワネット:夢白あや
オスカル:朝美絢
メルシー伯爵:汝鳥伶
グスタフ3世:夏美よう
モンゼット夫人:万里柚美
ブイエ将軍:悠真倫
ルイ16世:奏乃はると
ヨルゲン陸軍大将:透真かずき
プロバンス伯爵:真那春人
デュガゾン:久城あす
シッシーナ夫人:杏野このみ
カロンヌ夫人:愛すみれ
アルマン:桜路薫
エストラゴン:天月翼
ノワイエ夫人:妃華ゆきの
ウラジミール:叶ゆうり
ジェローデル:諏訪さき
ロザリー:野々花ひまり
カトリーヌ:希良々うみ
アラン:眞ノ宮るい
アンドレ:縣千
農民の男:麻斗海伶
ミレイユ:有栖妃華
二コラ:咲城けい
農民の男:稀羽りんと
シャルル:聖海由侑
イブ:壮海はるま
侍女:愛羽あやね
シルビア:莉奈くるみ
農民の男:紗蘭令愛
ジャン:蒼波黎也
ロミー:愛陽みち
侍従長:絢斗しおん
侍女:麻花すわん
農民の男:風雅奏
ジャンヌ:音彩唯
小公子:紀城ゆりや
農民の女:琴峰紗あら
女官長:愛空みなみ
女官長:美影くらら
ベルナール:華世京
小公女:華純沙那
農民の女:夢陽まり
小公女:白綺華
農民の女:瑞季せれな
農民の女:妃奈環
王子:星沢ありさ
王女:音綺みあ