3月9日(土)11:00 宝塚大劇場 ローチケ貸切

ミュージカル
『アルカンシェル』~パリに架かる虹~
作・演出/小池 修一郎


柚香光さん、星風まどかさんの退団公演。この日の2日前まで公演が止まっていたからどうなるかと思っていたけれど、無事に観られてよかった。

ということで、アルカンシェル観劇。
一週間前のことで記憶も薄れつつあるけれど…
あの時代のあの国のお話は重たく感じてしまうけど、そんな中でもクスッと笑える場面もあり、ハッピーエンドなお話で良かった。
ことあるごとに聖乃さんがストーリーテラーとして人物紹介やその時の戦況を知らせてくれるから、あの人誰?こことここはどういう関係?とならずにお話にすっと入り込めたおかけで、思いの外感動してしまいました。

柚香さんの最後の公演なのに一本物なのか…ダンスが見たかった…と思っていたけれど、
マルセルはレビューダンサーだから、燕尾、ピエロ、ジャズ、ラテン…いろいろなジャンルのダンスをたっぷり踊ってくれるし、ピアノの生演奏も見られるし、もちろん丁寧なお芝居も堪能できて、柚香さんの魅力満載、まさに男役の集大成っていう印象のお役でした。どんな姿もどこから見ても格好良いって凄いな。

カトリーヌ星風さんはとにかく可愛い。
マルセルとカトリーヌのちょっとしたやりとりが役なのか素なのかわからないくらい自然で、柚香さんと星風さんの相性の良さが感じられて心が温まりました。

輝月さんのコンラートが本当に嫌な奴で、出てくるたびに「また来た…」と思ってしまうほど。あの存在感は凄い。パレードで笑顔が見られてホッとしたよね。


永久輝さんと星空さんのコンビとしての見せ場がとても多くて、退団公演だから寂しさもあるけれど、この先も楽しみに思える作品だったのが印象的でした。


柚香さんの大羽根が虹色なのはちらっと目にしていたけれど、5組の色になっているんですね。素敵。
2階席からだったから、舞台を照らす照明が虹色になっていたりするのがよく見えて、最後ひとりで踊る柚香さんがスポットライトに囲まれているのも、その色が虹色に変わっていくのも本当に綺麗でした。

最後、貸切公演のご挨拶を聞きながら、羽根を背負った柚香さんのご挨拶を生で聞けるのもこれが最後だなぁとちょっとしんみりしていたら、
緞帳が降りる中客席からの声に「なんてぇ?」と応えて緞帳を止めちゃう柚香さんがだいぶ自由奔放で面白かった。定型文ではないご挨拶が好きでした。

千秋楽まで無事に公演できますように。




【主な配役】
マルセル・ドーラン:柚香光
カトリーヌ・ルノー:星風まどか
フリードリッヒ・アドラー:永久輝せあ
ペペ:一樹千尋
コンラート・バルツァー:輝月ゆうま
マダム・フランソワーズ・ニコル:美風舞良
コーエン:紫門ゆりや
ジェラール:舞月なぎさ
オットー・フォン・シュレンドルフ:羽立光来
マックス:紅羽真希
ジョルジュ:綺城ひか理
エミール:峰果とわ → 泉まいら
ロベール:帆純まひろ
アンヌ:凛乃しづか
カール:高峰潤
マリー:糸月雪羽
イヴ・ゴーシェ:聖乃あすか
グスタフ:泉まいら → 青騎司
ポール:一之瀬航季
ルイ:和礼彩
シモーヌ:咲乃深音
フィリップ:愛乃一真
クロード:龍季澪
エドモン:翼杏寿
レオ:涼香希南
ピエール:侑輝大弥
オーギュスト:太凰旬
イレーヌ/エマ:鈴美梛なつ紀
パメラ:三空凜花
セザール:南音あきら
ジャンヌ:朝葉ことの
ジル:涼葉まれ
ダニエル:希波らいと
ミレーユ:詩希すみれ
ブルーノ:海叶あさひ
クラウス:天城れいん
花売り娘:愛蘭みこ
シルヴィー:美羽愛
アネット:星空美咲
少年イヴ:湖春ひめ花