12月30日(土)12:00 梅田芸術劇場
ミュージカル・ピカレスク
『LUPIN ～カリオストロ伯爵夫人の秘密～』
【脚本・歌詞・演出】小池修一郎
【音楽】ドーヴ・アチア
今年の観劇納めはこちらの作品。
ストーリーの展開の仕方や、男装女装、カンカン、タンゴ、拷問、ゴンドラ、メインキャスト歌い継ぎからの重唱、そして客席の手拍子の揃いっぷり、
何より古川さんが完全にトップスターで、真彩さんと真風さんが両脇を固め、わかりやすいヒール役がいて番手がはっきりしている感じ、などなど…
まるっとまとめて宝塚の舞台を観ているような感覚でした。
真彩さんの歌声がとにかく綺麗で、クラリスが歌い出すとその場の空気がまろやかになる感じがして素晴らしかった。
真風さんのカリオストロ伯爵夫人、燕尾やガウン姿が当たり前にかっこよすぎて初めてドレス姿で出てきた時は若干違和感を感じてしまったけど、でもドレス姿はとても妖艶で美しくて、立ち回りは安定のかっこよさ。真風さんはやっぱり真風さんで安心しました。
ホームズはいろいろとそれでいいのか？と思いつつ歌い出すといい声だし、加藤清史郎くんがいろいろと上手くて存在が可愛らしくて、いいコンビ。
噂の1幕ラストの蝶ネクタイゴンドラ。めっちゃ光ってるのも面白すぎるし、どんな仕組みで飛んでる設定なのか気になりすぎて歌詞が全然入ってこなかった。あの装置凄いな。
そして2幕の後半はスカピンが頭をちらつき、肝心の？カリオストロ伯爵夫人の秘密がサラッと流れていってしまいました…。
そんなこんなでいろんな意味で面白い作品でしたが、ドーヴ・アチアの曲はどれも素敵で、みなさん歌唱力高くて聴き応えがあり、しっかり楽しみました。
いい観劇納めとなりました。
【CAST】
アルセーヌ・ルパン【金持ちを相手に鮮やかな手口で盗みを働く怪盗】：古川雄大
クラリス・デティーグ【清楚な貴族の娘。ルパンに恋する】：真彩希帆
ボーマニャン【クラリスの父と共に財宝を狙う怪しげな男】：立石俊樹
イジドール・ボートルレ【高校生で名探偵として名を馳せた若者】：加藤清史郎
ガニマール【警部ルパンを追いかけるパリ警視庁の警部】：勝矢
シャーロック・ホームズ【イギリスから来た名探偵】：小西遼生
カリオストロ伯爵夫人【財宝を狙う謎の美女。ルパンと対決する】：真風涼帆
ゴドフロワ・デティーグ【クラリスの父】：宮川 浩
レオナール【カリオストロ伯爵夫人の部下】：章平