私が26歳の時に母は亡くなりました。脳梗塞です。電話で連絡を受け、病室に入った時にはもう手遅れで横たわる母を黙って見つめることしか出来ませんでした。


当時一人暮らしをしていましたが、母が亡くなったショックで鬱病になり、働けなくなり実家に戻ることになりました。


その頃の気持ちの有り様はとても凄まじく、行き場のない怒りや、悲しみ、憤り、止め処なく押し寄せる辛い感情に押し潰されそうでした。


何故?どうしてこんな辛い目に合わないとならないのか。この苦しみの正体は何なのか。


どうにもならない渦巻く感情の中で、昔に観たあの某有名霊能者の方の番組を思い出しました。人の「死」とは一体何なのか。


悲しみに打ちひしがれ、絶望の淵に彷徨っていた私は、何でもいいとりあえず答えが知りたい、何かに縋りたいとその某有名霊能者の方の本を購入し貪るように読みました。


その本で知った「霊界の世界・スピリチュアル」は私に衝撃と安堵をもたらしました。不思議なのですが、本を読み死後の世界・霊界があると分かったとき心の中で「やっぱりね」と思ったのです。何故か子供の頃から空の上には、目には見えない大いなる存在があると漠然と感じていました。


だからこそ「やっぱり」と思い、不思議と安堵したのです。死後の世界はあり、生きることには意味があるとその本によって分かりましたが、当時はその内容の全てに納得した訳ではありませんでした。