令和時代になって、1818日目です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 去年の9月に亡くなった父親が、60年以上使っていた腕時計がありました。父親自慢のスイス製の腕時計で、子供の頃には憧れの品でした。随分痛んでいたのですが、数年前には遂にリューズが取れてしまい、修理に出したそうです。修理から戻って来ると既に違う時計を使っていて、その時計は使わなくなりました。父親が亡くなると母親もその時計を仕舞ってある場所を知らず、遂に無くなってしまいました。母親とは、高齢になっていた父親が間違えて捨ててしまったのかもしれないと話していました。

 来月隣に住んでいる高齢の母親の家に、大工さんが入ることになっています。クローゼットになっているところを通路にして、使いやすくしてもらう予定です。現在クローゼットの中には亡くなった父親の服が入っていますので、今日は隣の家に片付けに行って来ました。母親に取っておく服なのかどうかを聞きながらなので、なかなか片付けが進みませんでした。半分位片付けたところで、今日はおしまいにすることにしました。すると母親からクローゼットの下の方にいくつかある小さな箱も確認して片付けたいと言われました。いくつか箱を開けてみると、靴下や手袋、ハンドタオル等が出てきました。最後に漬物の絵が書いてある箱を開けて見ると、ネクタイピンや腕時計の箱が出て来ました。腕時計の箱を見た母親は、父親自慢の腕時計かも知れないと言いましたが、箱には国産の時計会社の名前が書いてありました。これは違うと伝えて箱を開けて見ると、なんと父親自慢のスイス製の腕時計が入っていました。2人で驚いて時計を取り出してみると、自動巻の時計を動かした為に秒針が回り始めました。遺産分割協議書には"今後見つかったものは、妻のものとする"との記載があったので、これは母親のものだと伝えました。すると母親は紳士物の腕時計は使わないので、私にくれると言いました。子供の頃の憧れの品でもあったので、母親お礼を言って、父親の仏壇にもお礼を言って、ありがたく頂戴することにしました。今後はこの形見の時計を父親だと思い、大切に使わせていただきたいと思います。


 虹のように、しあわせに!