令和時代になって、17日目です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
山で暮らす仙人は、カスミを食べているといいます。カスミって美味しいのでしょうか?カスミのようなものでお腹いっぱいになるのでしょうか?機会があれば、食べてみたいと思います。
今日は、食べて良い物についてお話ししたいと思います。と言っても、食の安全とか残留農薬等とは違った切り口でのお話しです。
動物には肉食系と草食系がいますが、他に雑食系もいます。私達人間は雑食系ですよね。色々なものをバランスよく食べることが良いとされています。
さて、この世の中には色々な食べ物があります。この中で食べることで食べられた側が喜ぶものは、果物です。果物はきれいな色と甘くて良いにおいで食べごろを知らせてくれます。そして食べると甘酸っぱくてとってもおいしいです。野生動物が果物を食べると、種も一緒に食べてしまいます。そして果物自体は消化されてフンとして果物の木から離れた場所に排泄されるのですが、一緒に食べた種は硬い殻で守られているのでそのまま出てきます。そこで種は肥料たっぷりの環境で芽を出すことができます。まさにこれが果物のなっていた木の目的ですね。木も果物を食べた動物も、どちらもしあわせになれるステキなシステムです。
その他の食べ物についてはどうでしょうか?野生の動物の肉や魚を食べたら食べられた側はうれしいでしょうか?家畜として産まれてすぐに親から離して育てられた動物の肉はどうでしょうか?ミルクは本来ならその動物の赤ちゃんにあげるものですよね?野菜は食べられてうれしいと思いますか?米や麦、豆等はその植物の赤ちゃんですよね?
ちょっと待って下さい!それでは食べて良い物って果物だけですか?しかも種を食べずに可燃ゴミに出してしまうのであれば、食べて良い物って何もないってことですか?私達は生きているだけで罪もない他の存在を苦しめる悪い生き物なのですか?という声が聞こえてきます。
この世の中の動物と呼ばれているものは、他の生き物を食べています。植物の中で食虫植物と呼ばれているものは虫を食べています。良い悪いではなく今の世の中はこの"他の存在を食べる段階"の世の中で、私達人間は雑食系として色々な種類の食べ物を食べるようにできているというだけのことです。つまり私達は様々な存在の命や思いや経験を食べ物としていただくことで、人生が出来上がっています。
仮にこのことについて善悪の判断をするのであれば、この捕食のシステムが悪いのです。皆さんは全く悪くありません。くれぐれも皆さん自身が悪い存在なんて思わないで下さい。
では、私達はどうしたら良いのでしょうか?そこで必要なものは一つだけです。それは、食べ物に対してありがとうの気持ちを持つことです。皆さんが人生の旅を続けるために自らの命を提供してくれた存在と、それを運んでくれた人達、料理をしておいしく食べられるようにしてくれた人や食器を作ってくれた人、食器を洗ってくれる人、その全てにありがとうの気持ちを持って喜びを感じながら食べましょう!それがこの捕食というシステムを解決していくことになるのです。思い出した時だけで良いのでこれを実践することで、皆さんの中で"あるもの"が動き始めます。それは、皆さんをしあわせの世界に導いてくれます。しあわせの世界はまず皆さんの心の中に訪れ、皆さんの周囲にも訪れ、それが広い世界に広がっていきます。いずれみんながカスミを食べていくことになった時に、改めて今までお世話になってきた存在にありがとうの気持ちが湧き上がって来るでしょう。みんなでこの令和時代をしあわせの世界にしていきましょう。

虹のように、しあわせに!