2019年12月のエジプト旅の記録です。
エジプト7日目。
ハトシェプスト女王葬祭殿の後は、
観光地としても有名な王家の谷へ。
ここは複雑な思いが湧き上がってきた場所で、
写真はありません。
王家の谷には全部で60を超えるお墓がありますが、現在公開されてるのは一部です。
私が印象的だったのは、ミイラが安置されているツタンカーメンのお墓でした。
当時のあらゆる技術や呪術的な事を用いて厳重に守られていたミイラが、現在では誰でも見れる状態にあります。
彼の為に作られた厨子や棺、マスクや装飾品は何一つそばにないままに。
ツタンカーメンは私も子供の頃から知っていたけれど、教科書の中の世界というか、あまり現実的じゃなかった。
だから深く考えずにその場を訪れましたが、
実際にはとても複雑な気持ちになりました。
見つけた人、調査した人々がいるから遠く離れた日本人の私達でも、その古い歴史を知り、触れることが出来るわけなのですが、
目の前に横たわっているミイラが大切な家族だったらどうだろうか、、、。
考古学博物館でもそうだったけど、
元いた場所に戻して、ひっそり静かに眠らせてあげたい。
魂はそこにないかもしれないけど。
お墓を発掘した人も、私も、安らかな眠りを妨げたと言う意味では同じじゃないか。
そんな事を思い、なんだか申し訳ない気持ちになりました。
あくまで、歴史に詳しくない私が個人的に感じた事です。
一方で、こうして歴史を世界に公開する事は、
エジプトとしての大切な収入となり、文化を守るための方法でもある。
とガイドさんが言っていましたが、ガイドさんもまた複雑な思いがあるようでした。
確かに、ツタンカーメンも、考古学博物館に安置されていたミイラも、当時の人達の祈りや意識が込められた数々の展示物も、何千年にも渡ってエジプトの文化を守っているのかもしれませんね。
その役割を担った若き王の姿に、
敬意を払わずにはいられませんでした。