レインボーです
少し前になりますが
9月11日 日曜日
池袋にて行われた
ジャパンキャットショーに
参加してきました
我が家からは白龍と誉が参加したんですよ
5ヶ月の誉にとってはデビュー戦
お客さんが多くて緊張したね〜
ここから先はキャットショーについてです
長文になるのでご興味ある方だけ
ご覧下さい
今回のキャットショーは
ロイヤルカナンさんが主催した
非常に大きなキャットショーとなりました
ロイヤルカナンと言えば
プレミアムフードのパイオニア的存在?
とりあえず猫はこれ食べときゃ大丈夫
みたいな安定感がありましたが
それも昔のお話しです
現在の人気はハッキリ言って微妙かな
原産国を世界各地に分けた頃から
品質が低下したと言われてますよね
日本に入ってくるロイカナフードは
隣国で作られてますが
お膝元フランスで作られた物とは
明らかに品質に違いがあるようです
ロイヤルカナン離れが進むなか
お客さんの心を掴むために企画した
イベントなんでしょうけれど
正直そんな事よりも安心安全な商品を
提供して欲しい
食べるとすぐ吐いちゃうフードは
いらないよ〜
会場にアンケートがあったら
不満を書いてやろうと意気込んでましたが
アンケートがなくて残念でした(笑)
さて本題です
ジャパンキャットショーでは
世界の二代血統書団体と言われる
TICA(ティカ)
CFA(シーエフエー)
この二つのショーが同時開催されました
聞いた事があるかもしれませんが
TICAは猫の登録数が世界で最も多く
CFAは歴史の長い登録団体と言われてます
どちらも本部はアメリカです🇺🇸
ヨーロッパやロシアにも
血統書団体はありますが
やはり大国アメリカの血統書
特にTICAは広く認知されていて
利便性があるんでしょうね
我が家の猫達もTICAに登録されてます
登録されてないとそれぞれの主催する
キャットショーには参加できないルールです
さてキャットショーについて
ざっくり説明です
(帝虎の過去の審査模様)
猫に触って審査できるのは
(TICAの場合)
TICAからジャッジライセンスを認められた
先生方だけになります
特別な訓練を受け猫種全般を学んだ
スペシャリストな先生方です
そしてキャットショーに猫を連れて
参加しているのは
ほぼブリーダーさんです
※レインボーのような一般飼い主の参加は
実はごく少数派(笑)
肩身は狭いけれど
猫愛と情熱だけは負けてませんよ
キャットショーは
審査をする側とされる側
(ジャッジとブリーダー)
大きくこの二つの立場にわかれて進んでます
では実際に審査するとは
何を基準にしているんでしょう
単純に顔立ちが綺麗だと評価されるのか?
自分も以前はそう思ってましたが
実は全然違います
「猫種のスタンダード」
TICAが定めた
猫種毎の基準に沿って審査が行われています
これをスタンダードと呼びます
目、耳、鼻、マズル
ヘッド、ボディ、尻尾、
パターン(柄の入り方)などなど
ボディーの各パーツには
色や大きさ、形に細かい基準があるので
基準通り正しく繁殖された猫かどうかを
ジャッジが審査していきます
TICAが公認した全てのキャットショーでは
TICAジャッジはどこの国で審査しようとも
世界共通の基準(スタンダード)で
審査を行なっているんです
これにより
個人(ブリーダー)の好みや国や地域で
猫種の基準が大きく変えられないように
防いでいるのです
因みに審査項目に
顔立ちは関係ありません
従って美少年や美少女であったとしても
加点されるワケじゃないんです
可愛い顔や綺麗な顔かどうかは
個人の主観による物ですから
そこは審査対象外となります
それよりも正しくブリードされているかが
重要視されています
そう考えると
基準は世界共通だし審査に人種は関係ないし
フェアなルールだと思いません?
ジャッジもブリーダーも
同じ基準を勉強した上で
正しく繁殖(ブリード)されているか
明確な基準によって猫が評価され
総評を聞いてまた勉強する
この一連の流れがキャットショーなのです
日本人はキャットショーと聞くと
タイトルを獲得して猫を高く売るためだ
と思ってる方が多いと思います
それも一つの側面である事は否定しませんが
それだけが全てじゃありません
TICAは使命として
血統猫の保全を掲げています
猫種のスタンダードを確立させ
正しく繁殖させる事
もっと言うと
ブリーダー達が間違った繁殖をしないよう
猫種への正しい知識を広め
スタンダードから外れないように
猫種を管理しているというワケです
猫種を管理する必要性はわかりますよね?
日本で一時大流行した
交配ルールを破った事件です
ペットショップで売られていた
MIX猫ちゃん達
別々の血統猫同士をわざと交配させ
可愛い特徴だけを強調して
販売されていましたよね
その際、他種との交配が禁止されている
スコティッシュフォールドが
親猫として用いられていました
こうした危険な交配をさせない為にも
ブリーダーはしっかり学ばないといけません
当然ですがキャットショーでは
交配ルールについての勉強会も
行われています
繁殖には難しいルールが沢山あるので
スタンダード通りの繁殖といっても
そう簡単な事ではありません
それでも
スタンダードに則った繁殖に拘るのは
健康な猫種を維持するために
最も守るべき大切なルールだからです
ショーに参加してルールを認識し合い
スタンダードへの理解を深める
そのような意味も含めて
キャットショーの役割って重要なのです
長々と書いてしまったんですが
TICAキャットショーについて
ちょっとわかっていただけましたか?
優劣を付ける事が目的ではなく
正しいブリーディングをするための
勉強の場だよって事です
もう一丁付け加えると
単純に猫を繁殖して儲けようと考えたら
キャットショーなんか出なくても良いワケです
キャットショーに出る為の費用も
結構馬鹿にならない額だしね(笑)
家で気ままに猫の面倒を見て
ややこしい繁殖ルールなんかはスルーで
可愛い顔の親猫を組み合わせ
どんどん産ませて売っていく
売るのだって今は簡単
某有名ブリーダーサイトに出せば
高値で売れますからね
手数料は取られても
スタンダードから外れていても
断然儲かります
血筋やスタンダードを重んじるよりも
顔の可愛い猫の方が高く売れる
これが日本の実情です
良質な食事や健康管理
勉強会に参加してブリーディングを学び
キャットショーにも参加して
手間暇かけて子育てして
猫に向き合ってるブリーダーさん達は
本当に馬鹿みたいですよね
ここにキャットショーの事を詳しく書くのは
正直何度も躊躇いました
理解されないかもしれない
キャットショーに先入観を持ってる方も
いらっしゃるでしょうしね
ただ日本はペットショップの多い国です
ショップさん達が真似して主催する
キャットショーと混同しているかもしれない
そこだけは違うぞ!という意味で
書いてしまいました
読んでご不快にさせちゃったらすみません
因みにもう一つ補足すると
ペットショップ主催のキャットショーは
ライセンス資格のない審査員さんが
ジャッジをされてるんです
ちょっと猫に詳しいおじさん、おばさんが
審査員として呼ばれるんですよ
例えばトリマー専門学校の先生とか
長くブリーダーされてる方とかね
審査基準なんてないから
その方が良いと思ったらチャンピオン猫です
それも何だかなぁって感じです
TICAキャットショーに参加して
もうすぐ10年になります
猫界の裏話や
交配の難しいルールなど
普通の飼い主だったら知り得ない情報も
色々勉強させてもらいました
血筋を繋いでいくのって
大変な事なんだなぁと
第一線で活躍されているブリーダーさん達
本当に尊敬しております
ちゃんとやってるブリーダーさんが
もっと評価される世の中であって欲しいです
読んでいただき
ありがとうございます
最後に自慢話をひとつ
我が家の白龍君
この日のキャットショー
アルタークラス(避難去勢済みクラス)
オールブリード審査
第1位をいただきました
お客さんが大勢いて
師匠もご覧下さっていた中での
堂々の1位です
師匠(ブリーダー)にとって最高の
モチベーションアップになったようです
白龍!
本当に偉かったね
ショーマナーも完璧でした!
ここまでご覧いただき
ありがとうございました