本性が出るその時 | 『氷彫刻通信』

『氷彫刻通信』

氷彫刻を愛するすべての人への恩返し

突然鳴り出す非常ベル。

ここは、サ高住の最上階。ヘリポートなし。

冷静なお客様と私の二人。
避難準備を始める。

鳴り止まない警報。
焦げ臭い。
館内放送もないし。

ガスはないから、引き戸を開けて、避難経路の安全を確認。
消火器に手を触れるも、スタッフさんが、火元を発見し、事なきを得た。

でも、エレベーターは火元の向こうだし、非常階段を車椅子のお客様をどうやって降ろすのか?
背負う?いやーパー
二人いれば。
階段用車椅子があれば。

結局、サービスは、マンパワーによって成り立っている。

あったなあ、昔。
『ガラスの仮面』で、ヘレンケラー役のオーディションで、非常ベル鳴っても、身動き一つしなかった、北島マヤと姫川亜弓。

…ちがう~( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚

ただ、私がビクともしない理由は、ホテルでの訓練や、高層階からの避難経験、訓練校での講義で培われたものだと思う。

目の前のお客様の安全が第一。

改めて、私は何処にいてもホテルウーマンなんだ、と思った。