風立ちぬ | Rainbow Heart

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日々の好きな事、面白かった事の日常雑記。

先日のレディースディにやっと観てきました。

風立ちぬ 公式サイト

 
 

公開されてから随分と経ち、夏休みも終わったので多少空いているかと思ったけど、全然そんなこともなく満席でした。
平日のお昼過ぎの時間なのに・・・。

少しネタバレあるので、観てない方はここで終了してくださいね。







と言ってもとやかく書くつもりもないです。
私個人の観た感想は「うんうん、良かった」です。
良かったのですが、じわりと涙が浮かぶときが数回ある程度で、まぁ泣きませんでした。
前評判が良すぎて、ちょっと拍子抜けしたというか、「あ、、、、これで終わり!?」って言う感じでしたね。
確かに良かったんですが・・。

その前に浮世絵展を見たので、町並みとかがフラッシュバックする感じはありました。
昔の日本の町並みが素敵すぎて、それが関東大震災や空襲で破壊される映像は胸が痛みましたね。
昨今流行りの「レトロ風」という偽物ではなく、本当に歴史を感じる建物は魅力的です。
古く見えるように処理したものと、時間が過ぎてくすみや痛みがある建物、飾り気のない看板等はやはり違うし、この時代の美しさは格別です。
自然と建物がすぐ近くにあって、両方がバランスが良く配置されているのが。

さて、映画の内容は色々な解釈が出来るのすが、私がちょっと気になったのは、「零戦の設計者堀越二郎とイタリアの先輩ジャンニ・カプローニとの同じ志を持つ者の時空をこえた友情」と言う部分。
勿論、アニメなので不思議ではないのですが、現実的な目で見てしまうと「堀越二郎さんて、ちょっと痛い人?」と・・・。
夢と現実の境目が不明瞭になってしまって、いつか何かしでかすのではないのか?とよこしまな目で見てしまった。
いや、アニメだからとおもいつつ・・。
だって、いきなり菜穂子にプロポーズしちゃうし、純粋って言えば純粋なんだけどね。

そして、最後でと言うか、この作品で一番印象に残ったのは、黒川さんの奥さんが菜穂子が去って行った時に発した「彼女は、一番美しい時だけを見ておいて欲しかったのね」(ちょっとうろ覚えですが)という一言です。
その一言が、菜穂子を一番表した言葉に感じました。

好きな人と一緒にいたい、でも、病んで弱っていく自分の最後は見て欲しくないという、やまとなでしこ的な芯の強さと美しさを感じました。
心身ともに美しい女性。
真の強さは、優しさと美しさを持つのだと。
変な言い訳も弱音も吐かず、相手を思って自分の行動を決める。
昔の女性は、そういう意味で真の美しさ、強さを持って見習うべきことだなっと思いました。

本当に宮崎駿さんは引退しちゃうのかな。
別に何度も撤回して良いので、ひょっこり作品を作って欲しいですね。