ハサミに付いた鈴の記憶 | 私の日常

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庄三郎のハサミに付いてる
鈴の事をずっと考えていた。





あれはいったい、いつ
何のために付けたんだっけ?




でようやく思い出した。



入学して新学期が始まり
教室で、みんな同じハサミを
使うから、誰のハサミなのか
分からなくなる。それでつけた鈴だった。


しかもあの鈴は、今から11年前に死んだ
お祖母ちゃんからの旅行のお土産。

貰った時はピンク色の
可愛い桜の鈴だった。
30年経って色が無くなり
今では白い桜になってしまった。


切れ味の良い
ジョキ ジョキ という心地好い音と
チリンチリンと鈴が鳴る音。


鈴ひとつで色んな記憶が蘇る。


教室で
チリンチリンと鳴る鈴の音を聴いて
クラスの皆が、「鈴の音だけで
アニーがハサミ使ってるて分かるね」と
言われた記憶まで色鮮やかに。
18歳だった頃の私の記憶だ。


人間の記憶て凄いね。


ハサミも鈴も、大事にしなくては。