ナイトガード(マウスピース)と心療内科④ | 私の日常

私の日常

ひとりごと
家族の話
私の話
趣味の話





泣いてしまった自分に驚いて

「すいません。泣くつもりなんてなかったんです。
私、今までもこんな事で泣いた事なんて無かったのに。
すみません。苦笑
でも、私、結婚して家を出てから変な発作も無くなって
まあ、嘔吐反射はありますけど、問題なく生活できてます。」

先生はチリ紙を渡してくれた。



先生「親子関係がこじれると、
大変なんですよ。特に女性が多いです。
母親と娘て、また他とは違って特に難しい。
女性が結婚して、家を出ると症状が改善されるのは
よく聞く話です。縛りから解放されますからね。」



私「あ、でも今は母の事、嫌いじゃないんですよ。
でも最近またトラブルがあって…。苦笑
もう会いたくないて言ってしまって。
それ依頼、連絡とってません。」



私が一気にまくし立てる様に話し終わった後、
先生とは色んな話をした。



沢山話して、細かいとこまではちゃんと覚えていないのたけど

ハッキリ覚えているのは、


「子供が知らない大人の事情」て
大人になった貴女なら理解できるよね?
貴女にも、子供は知らない夫婦だけしか知らない事てあるよね?
と言われた。



そうだった。
母が私と同じ年の頃、父は家の事はノータッチ。
母は、相談する相手も居なく、家庭の事を全部一人でこなしていた。


私と病気と不登校、三十年前なら、なんの情報もなく
お母さんも手探りだった。愛しているからこそ悩んで
頑張って考えた末の、貴方へ厳しく接する事を選んだ。
言葉の選び方や言い方は、それぞれで
貴方は傷ついたかもしれない。

それでも僕はね、お母さんの肩を持つわけじゃないけど、
お母さんにはお母さんの事情があった。

貴女は今、お子さんに何かあったら
旦那さんが一緒に考えて悩んでくれている。


だけどお母さんは全てを一人でやってた。

僕の言ってる意味、分かるでしょ?


それに貴女はまだ親離れが出来ていない。
だからお母さんに何か言われれば、腹が立つ。
親離れ出来ていれば、何を言われても気にしない。
気にならないでしょう?
何か言われたら言わせておけば良いんです。

だって親なんだから。死ぬまで貴方のお母さん。
心配だから言いたくなるの。


いいですか。
これからは子供時代の「お母さんの娘」ではなくて、
「お母さんの、大人になった娘」になりましょう。


お母さんはこれからも貴女にいろいろ言ってきます。
だからこれからは大人の娘になって、


「はいはい、分かりましたよ。」て
大人の娘になって、上手に大人の対応に変えましょう。



先生はずっと優しく微笑みながら
話を聞いてくれて、微笑みながら私に話してくれた。




なんだか、全部吐き出して
ギスギスしていた気持ちが、軽くなった。





先生は

「貴女は自分からお母さんに、ヤメてと言えた事。
嫌なことをハッキリお母さんに嫌と言えた事は
これはすごい事です。大きな一歩です。
貴女は自分で回復する道を切り開いた。
もう貴女は回復に向かっています。大丈夫です。
ただ、嘔吐反射にかんしては
体に実際感じる不快感を、気のせいですと
他人に言われた所で改善するのは難しい。
なので、気持ちを楽にする薬を出しましょう。」


一番軽い安定剤のデパスと言う薬を処方してくれた。



歯医者さんに行く前に1錠。
足りなかったら12錠まで飲んで大丈夫だそうだ。







なんだか、過去の自分に一区切りついた気がした。
やっと母に優しく出来そうだ。